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PIKANDA SEASON 2

2012.2.23 今年も真冬の北海道へ (5) 上富良野~苫小牧 (完)

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帰り道、富良野の丘の雪景色


朝8時、八戸に上陸してみると気温マイナス3℃でやっぱりここも寒い。寒いけれど今日はもう春のボタ雪が降っている。

道内での走行距離は1500kmに達した。船中2泊、テント2泊、車中1泊、白銀荘1泊と、ほとんど宿賃にはお金を使っていないけれど、これは自分の活動の性質上しかたがない。その代わり、お土産や食事など他の部分ではちゃんと地元の経済に貢献してきたはず。

苫小牧あたりは新しい住宅も多くてどんどん街が発展している様子が感じられるけれど、小さな田舎町はどこもなんとなく過疎がすすんで沈滞した感じがしている。

熊の湯では地元の人が、「昔はスケソウが沢山捕れてかなり賑わっていたんだけど、今の羅臼はだめだな」と言っていた。そう言いつつもひょうひょうとして、楽しそうに仲間と湯浴みをしている。

上富良野も自衛隊の駐屯地を抱えているから経済的にはまだいい方だろう。駅前の「かみふらのバーガー」(道内のバーガーグランプリ3位だったとか)の店はおしゃれな感じで本当に美味しかったし、白銀荘のスタッフもみんな明るい。
もう60を過ぎているだろう床屋のおばさんに、ここが好きで仙台から毎年くるのだと言うと、「嬉しいねえ」と涙を流さんばかりに喜んでくれた。普段、自衛隊員の髪をカットすることが多いからなのか、注文したよりもかなり短くカットされた頭で店の外に出ると、吹雪が止んで明るくなった表通りに町じゅうの人が出てきてスノーダンプで雪かきを始めた。

苫小牧への帰り道、通りすがりに入った寂れた感じの食堂でラーメンを食べるとこれが非常に美味しかった。勘定をしながら「美味しかったです」と言うと、とても嬉しそうに笑った店の方の顔が忘れられない。ここは道東道の開通で素通りされることが多くなって観光客相手の商売は厳しいだろう。平日の午後に立ち寄る人はほとんどいないようだった。

どんどん発展していく札幌や苫小牧などの都会と対照的に少しずつ寂れていく田舎町。そこにはいろいろな生活があって、みんな頑張っているのだなあと思った。

急ぎ足の旅はもうすぐ終わり。自分もまた来週から仕事に戻らないと。
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