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PIKANDA PART2

2016.5.28-29 立山(2) 浄土山

翌朝は快晴でスタートです。ですが、いつもの如く2日目はダレダレで、テンションは上がりません。昨夜のウイスキーが残って頭もちょっと痛いです。
とりあえず宿をチェックアウトして、室堂ターミナルに向かいます。今シーズン最初で最後となるNakくんも少々お疲れで、Yuさん希望の雄山にはアタックする気力が無さそうです。ターミナルのコインロッカーに荷物を置いて、浄土山でお茶を濁すことにしました。まあシーズン最後の立山ですし、新しい靴をボロボロにするのも嫌ですし、雄山はやめておこうと・・・。


正面に一の越、左手に山崎カール、右が浄土山です。今シーズン、これくらい雪が残っていれば御の字です。
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地獄谷の向こうに日本海が見えています。
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最もお手軽な浄土山斜面に行きます。
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登り切った先には北アルプスの山々。遠くに槍穂高も見えています。
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立山三山。雄山のダイレクトルンゼも何とか滑れなくは無さそうです。
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弥陀ヶ原も残雪はそこそこあります。クロカンの学生が大挙して一の越に向かっていきました。
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そして、つがいの雷鳥もこんにちは。
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浄土山は板をデポして山頂まで登りました。帰りは雪もゆるんでいい感じです。
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これにて今シーズンは終了。
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また半年間、スキーはお休みです。
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室堂でNakくんと別れて、Yuさんと扇沢へ帰ります。薬師の湯でお風呂に入って食事して15時前には出発しましたが、中央道の大渋滞に巻き込まれて東京着は20時半でした。Yuさんとサヨナラしてから、東京住まいの娘と食事をし、22時に再度出発。途中で仮眠しながら仙台着は午前3時過ぎでした。ふー。ちょっとだけ眠ったらすぐに月曜朝の仕事が待っています・・・。
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    21:44 | Comment : 0 | Top

2016.5.28-29 立山(1) 雷鳥沢

今シーズン最後のスキーは久し振りに立山です。ライブカメラで毎日減っていく雪を見て気が気ではない1週間が過ぎ、金曜夕方仙台から出発です。東京でYuさんを乗せてひた走り、深夜扇沢に到着しました。ここで朝まで仮眠を取ります。
7時半の始発のトロリーに乗って、室堂に8時55分。富山側からすでに到着済みのNakくんとはここで合流です。BCをする人は届け出が義務付けられたので、用紙に記入して注意を受けます。山崎カールは大分岩が露出していて雄山の稜線から下りるのはひかえてほしいとのことでした。

今夜の宿になる雷鳥荘のスタッフは親切で、チェックイン時間よりかなり早いにもかかわらず部屋に通してくれました。余計な荷物を置いて、とりあえず雷鳥沢を目指しました。


昨日まで雨でしたが、土日は回復との予報です。アルペンルート、今年から手荷物の料金が廃止となり、代わりにスキーケースが必要になりました。実質は値下げなので助かります。
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雪は思ったより残っていますが、やはり5月としては少ない感じでした。
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雷鳥荘からテン場への斜面は地獄谷からの噴出物で汚れています。
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雷鳥沢を上っていきます。雪は山頂下では途切れていました。
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少々ガスがかかりますが、あまり暑くなくていい感じです。この日はほぼ無風でした。
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500mほどの登りですが、1本調子の登りで息があがります。2回休憩を入れました。
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雪は上に行くに従ってどんどん良くなります。腐っていない、いいザラメでした。
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少し夏道を 歩いて劔御前小屋に到着です。
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ガスが取れて剱岳も姿を現しました。
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いつ見ても雄大な室堂平。
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小屋から少し下って、小さなシュートの最上部からスタートです。
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思ったよりコンディションが良くて最高です。雷鳥沢上部はザラメの急斜面。
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Yuさんも初の立山BC、楽しそうに滑っています。4ヵ月前に生まれて初めてスキーを履いて、乗鞍、月山、八甲田、そしてこの立山でもう4回目のBCです。
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沢中部からは縦溝と落石が邪魔ですが、雪の滑りはまずまずでした。
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不整地も難なくこなします。
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あやうく、一度もスキーをしないままシーズンオフになるところだったNakくん。
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とても満足しました。
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あとはテン場からの登り返しです。
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夕食を終えるころ、空は晴れ渡って素晴らしい夕景となりました。
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夕闇せまる雷鳥沢です。
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    01:06 | Comment : 0 | Top

2013.11.23-24 立山(2) 

その日は本当にいいお天気で、事故さえ無ければみんながニコニコで終わるはずの1日でした。


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この時期の立山はお祭りの雰囲気を楽しみに行くところなのだとつくづく思いました。パウダーを追いかけるよりは、ボジョレーでも飲みながらのんびりとしているほうがいいかも。
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    21:07 | Comment : 0 | Top

2013.11.23-24 立山(1) 

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高原バスの始発が除雪のために遅延したので室堂着はいつもより1時間半ほど遅くなってしまった。大混雑の室堂を出発したのが午前10時55分で、その瞬間に大走りで大事故が起きているとは思いもしなかった。

みくりが池まで来ると、みんなが真砂の上部斜面を指差して「破断面だね」と話している。雷鳥荘からテン場に降りると大走りの最下部に人が集まっているのが見えたけれど、まさかそこがデブリだとは思いもしなかった。テン場着はちょうど1時間後の11時55分。テントを設営していると12時15分に最初の防災ヘリが来て、人だかり付近でホバリング。この時もまだ、上のほうで誰かがケガをしたのを下まで降ろして収容しているのだろう、という感じで呑気に食事などをしていた。この時間にテン場に到着した人々はみんな自分達と同じように全く情報がなく、何が起こっているのか解らなかったと思う。

そのうちに上空を飛ぶヘリが4機になって、さらに小型ジェットまで現れかなりの騒ぎになっていた。この時点でようやく、誰か埋没したのを捜索しているのかな、と思うようになったものの、相変わらず全く状況が解らなかった。

14:20雷鳥沢の左岸尾根のさらに1本真砂側の尾根を登り始めた。この時間でもまだまだ登る人が沢山いる。少し登ると右手正面に真砂の雪崩の全貌が見え、ここに至ってようやくデブリがテン場の手前300mほどのところまで達していたことに気付いた。もう少し登っていくと、突然やや下方の雷鳥沢の本流に大きな雪煙が見えてこちらでも雪崩が発生。やがて最下部にデブリが到達したのが見えた。傾斜のある谷筋はどこも危険だということがわかり、適当なところで登行終了して来た尾根を戻りながらテン場に帰って行った。水を作りながら携帯でニュースを確認してようやく7人も亡くなった大事故だった事を知るという始末であった。

みくりが池から見えた破断面。
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大走りの下部に人が集まっている。この時は、負傷者をここまで降ろしてヘリで吊り上げるのだと勘違いしていた。
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デブリの中の捜索活動だったことに気付いたのは、もっと後になってから。
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シュプールが破断面に続いている。自然発生かもしれないけれど、もしも上からの誘発だとしたら下で巻き込まれた人は気の毒。人が多い山域は恐ろしい。
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雪崩れた大走沢の全貌。
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別山からの沢と合流するところで90°向きを変えている。
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埋没した方を掘り出した穴が数カ所見える。(帰宅して拡大して初めて確認)
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デブリ末端はテン場まで300mほどに迫っていた。新聞記事では走路600mだったとか。
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もういちど、大きく崩れた谷筋。
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15時半ころには雷鳥沢の本流下部でも雪崩が発生。左上の日陰になったところがテン場。こちらは巻き込まれた人はなし。
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山崎カールでも雪崩ありとのことで、県警から翌日の滑走を控えるようにとの呼びかけがなされていた。雷鳥沢からみた山崎カール北側斜面の雪崩あと。下で人が列になって歩いているのが見える。
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その日の雷鳥沢のテン場はかなりの賑わいで、ほんの少し前に目と鼻の先で大事故が起こったことなど無かったかのように、楽しい笑い声が夜遅くまで響いていた。
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