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PIKANDA PART2

2015.2.15 祖母山

週末はどういうわけかハウステンボスで仕事でした。九州だというのに寒いし、歩かされるし、バレンタインデーに独りでハウステンボス散歩したって仕方がない。会議が終わったら昨日福岡で借りたレンタカーに飛び乗って、前から行ってみたかった雲仙温泉を目指します。冷えた身体を小地獄温泉の共同浴場で暖め、最終の有明フェリーで熊本に渡り、日付が変わるころにようやく祖母山・北谷登山口に到着しました。ここはもう宮崎県です。

この1年あまりで3度目の九州。珍しいことですが、せっかくなので前回あきらめた祖母山に行くつもりでした。標高1000mほどの登山口での車中泊は寒くて、シュラフをかぶっても眠れません。どうせ眠れないし、夕方の飛行機で帰らなくてはいけないので、まだ真っ暗な3時半にスタートすることにしました。一番安全そうな千間平コースのピストンです。雪はありますが、よく締まっているので持参したアイゼンの出番はありませんでした。

冬だというのに毛の黒いウサギに出合ったりしながら、午前6時のまだ暗い中の登頂です。日の出は待たずに下山開始し、7合目くらいまで下りたところでようやくご来光でした。なかなか楽しい夜間ハイクでした。九州の山は冬がいいですね。

帰りは阿蘇の地獄温泉で汗を流し、長浜でラーメンを食べてからレンタカーを返します。長浜ラーメンが福岡に来る最大の楽しみになってしまいました。


ハウステンボス・・・。のんびり散歩するにはいいけれど、会議をする場所ではないでしょう。
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登山口までの林道も雪はほとんどなく、夏タイヤのレンタカーで大丈夫でした。
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名前の由来を初めて知りました。宮崎らしいかも。
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締まってはいるものの、ザクザクという感じで歩きやすい雪。
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最初は星空でしたが、国観峠まで来ると祖母山の上に月が出てきました。
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午前6時、山頂です。下山後の温泉とラーメン時間が必要なので、日の出は待ちません。
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国観峠まで戻ると明るくなってきて、登りでは気付かなかったお地蔵さんにご挨拶。
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千間平はその名の通り、平坦な林の幅の広い尾根道でした。
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山の稜線から日がでてきました。8時丁度に下山完了でした。
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下界は大雪のようですが、なかなかスキーは出番がありません。
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    16:12 | Comment : 2 | Top

2014.8.1 真夏の南九州徘徊(7) 原城

最後に、島原の乱にゆかりの土地を回ることにしました。昔見た映画「魔界転生」で沢田研二の天草四郎が唱えた呪文「エロイムエッサイム・・・」はインパクトがありましたが、史実の島原の乱を改めて勉強してみると、とても悲惨な戦いでした。

土地柄、キリシタンが中心だったので宗教弾圧への抵抗だったと見られることもあるようですが、実態はきびしい年貢の取り立てに怒った農民層の一揆だったとのことで、総大将に祭り上げられた天草四郎はまだ15才だったそうです。一揆を束ねたい首謀者たちに、キリスト教徒たちの間でカリスマ性のあった天草四郎が利用された、というように理解できます。

天草からフェリーで島原半島へ渡り、一揆軍が一人残らず討ち取られたという原城跡を訪れました。幕府は乱の後に石垣を破壊して死体もまとめて埋めたとのことで、発掘すると人骨が大量に出てくるのだそうです。全滅した37000人の中には、1万人以上の婦女子や老人などの非戦闘員も含まれていたとのことでした。

供養塔とホネカミ地蔵に手を合わせて原城を後にしましたが、歴史の舞台となった古戦場は今も重苦しい雰囲気を漂わせていました。



フェリーで天草から島原へ。左が長崎県・島原、右が熊本県・天草。真ん中にある湯島で、両岸の反乱者が計画を密談したとのこと。
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談合島。
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台風は東シナ海上を近付いてきていますが、内海の有明海は波も風も大した事ありません。
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天草と島原からそれぞれ集結した反乱軍の終焉の地。
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思ったより広い城内。本丸跡まで車で入れます。大きな十字架が見えます。
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乱の終息後100年以上のちに置かれたホネカミ地蔵です。心ある僧が、長い年月野ざらしになっていた遺骨を拾い集めて供養したもの。一揆に参加した者達は一族郎党根絶やしになり、主のいなくなった土地に後から入植した人々は縁もゆかりもないので誰も顧みなかったのでしょう。
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城全体が巨大な墓所のように思えてきました。
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天草四郎の墓碑です。これは乱の直後に作られ後に移されたたものとの説明。
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天草四郎の像は目を閉じて両手を組んで祈っている様で、昭和48年の建立だそうです。
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幕府軍は九州一円の大名が派遣した12万人以上の兵力。乱の勃発から88日、3度目の総攻撃で最後まで篭城していた反乱者は全員殺害されたということです。
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破壊された石垣が380年の時を超えてそのままに残されています。
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比較的新しい時代の慰霊塔。横に真新しいお供えものがそっと置いてありました。
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20kmほど走って島鉄フェリーで熊本に向かいます。
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雲仙普賢岳が小さくなっていきました。
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熊本で車を返して新幹線で博多へ。暑かった旅の終わりに熱い長浜ラーメンを食べて締めということになりました。

(おしまい)
    20:20 | Comment : 2 | Top

2014.7.31 真夏の南九州徘徊(6) あてもなく

7/30、開聞岳のあとはもう本当にやることが無くなってしまいました。台風の影響を受けているので、この先、平地は晴れていても山はダメです。あてもなく錦江湾に沿って走り、いつの間にか宮崎県に入りました。都城を抜けて日向まで北上したところで日没、豪雨です。休憩に入った道の駅で動くのが嫌になり、2泊目の車中泊となりました。

7/31朝、思い立って方向転換。熊本県・人吉へ向かいます。山深い県境を越え、土地のスーパーで買ったブドウをつまみながら人吉温泉に到着しました。人吉元湯はなかなかの名湯でした。

借りた車は明日の夕方までに熊本駅前の営業所へ返却する約束です。少しずつ熊本駅に近付いていけばいいのですが、せっかくなので天草に寄り道する事にしました。再び鹿児島県に入って、長島から天草下島へフェリーで渡ります。

またいつの間にか夕闇が迫ってきました。さすがに3泊連続の車中泊は嫌なので、最後の夜は天草の下田温泉に宿を取ることにしました。


宮崎のとある町で朝から洗濯。
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借りた車は小さなパッソです。前列がコンソールボックスも含めて後に倒れ、しかもギアがハンドルに、サイドブレーキが足踏み式なので、助手席との間の足下には広い空間が広がっています。このサイズにしてはまずまずの車中泊が可能でした。
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鹿児島県・長島から熊本県・天草下島にフェリーで30分、2000円ちょっと。
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食事のとても美味しい宿でした。海のむこうは長崎半島の南端。はるか東シナ海の向こうは上海ですよと、あいさつに来てくれた女将さん。
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(明日は最終日です)
    23:24 | Comment : 0 | Top

2014.7.30 真夏の南九州徘徊(5) 開聞岳

指宿温泉に寄り道してから21時過ぎに開聞岳の麓のキャンプ場駐車場に到着。ここは公式に500円くらいで車中泊が出来ます。

朝はパラパラときましたが、なんとか持ちそうなので出発です。登山道の岩の表面は総じて丸くつるつるになっていて、かなり多くの人がこの道を歩いたことが窺われます。知覧の特攻隊員には登山をする余裕はあったでしょうか。

この山に敬礼しつつ海の彼方に飛び去っていったという特効隊員たちに思いを馳せながら登るのには、暑いこの時期こそベストシーズンでしょう。標高1000mにも満たない山ですが存在感は圧倒的でした。

テンポよく頂上まで2時間程度で登りましたが、やはりガスの中です。祠にお参りしてパンをかじりながらガスが取れるのを待っていましたが、30分で断念。本格的に暑くなる前に下山することにしました。登りの人と擦れ違いながら、山肌にらせん状に付けられた登山道を下りていきます。汗だくになって下りてくると、涼しげなプールから子供達の歓声が響いてきました。

朝は中腹からガスがかかっています。
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頂上まで、海が見える場所は5合目と7合目の見晴らし所だけ。あとは樹林帯です。
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5合目展望所から長崎鼻。
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石がすり減っていてかなり滑ります。
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7合目付近。
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頂上手前に小さな鳥居と祠がありました。
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30分ほど待ちましたがガスが取れません。あきらめて下山です。
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7合目からの展望が良くなっていました。海がきれいです。屋久島までは見えませんでした。
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下りてきたら、あれっ山頂のガスが取れている。
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と思ったら、やはり山頂だけはすぐに雲に巻かれます。台風接近で綺麗には晴れてくれないようです。
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西郷隆盛も入浴したという、鰻温泉で汗を流して行きます。いいお湯でした。
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今日は水曜日。金曜の夜の福岡からの飛行機を予約していましたが、丸2日ほど余ってしまいました。
    09:26 | Comment : 0 | Top

2014.7.29 真夏の南九州徘徊(4) 移動

宮之浦岳から下りてきた日の夜は、平内海中温泉で知り合ったUさんが幕営しているという宮之浦のキャンプ場に行って、自分もテントを張ることにしました。空港で途中下車して、コインロッカーに預けていたスーツケースを回収していきます。

Uさんはひとりでキャンプしながら明日高速船で島に入る奥さんを待っているのだそう。夜は一緒に宮之浦の町で焼き肉を食べて栄養回復。島の芋焼酎「三岳」もなかなかの美味でした。

翌日、テントを撤収してUさんとはお別れです。コインランドリーで洗濯をしながら、次にどうするかを考えました。今回の旅は、主目的の宮之浦岳以降の予定はまったくの白紙です。いろいろ考えて、結局午後1時半のフェリーで鹿児島に戻ることにしました。

海上は晴れていますが山には厚い雲が掛かっています。いつの間にか台風が接近してきているとのことで、今後数日は屋久島での晴天は望めないようでした。


海辺のキャンプ場は日が昇ると、とんでもない暑さです。Uさん曰く、潜ると大きなウミガメがお出迎えしてくれるそうです。
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従来のフェリーは鹿児島まで3時間半かかります。
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定刻に出航です。山には厚い雲が掛かってきていました。
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Uさんの奥さんの乗る高速船とすれ違いました。
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夕方、鹿児島に着くとすぐに車を借りて、指宿を目指しました。明日天気が持つようならば、せっかくなので開聞岳にも登ってみることにしましょう。

(つづく)
    19:08 | Comment : 0 | Top

2014.7.28 真夏の南九州徘徊(3) 宮之浦岳~淀川登山口

この日も4時にスタート。途中、平石で45分ほど日の出を待ち、足下を露で濡らしながらさらに登って午前6時30分に宮之浦岳山頂に到着しました。

東側は太平洋、西側は東シナ海が広がります。遠くに種子島が見えて洋上には積乱雲が湧いています。なによりも天気が良くてラッキーでした。

このあと、淀川登山口まで下りて紀元杉バス停10時40分のバスに間に合うようならそれで終了にします。もしバスに間に合わないようなら、もう1日かけて尾之間歩道を海岸線まで歩いて全島縦走をすることにしました。

結局、コースタム4時間45分の区間を頑張って3時間半で歩いてバスに乗ることができたので、これで山旅は終了です。


平石で日の出を待ちます。
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散在する丸い巨岩と山肌を隠す緑色が特徴的です。岩のピークは翁岳。
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再び歩き出します。
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永田岳。
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朝露で腰から下がずぶ濡れになります。手前が宮之浦岳。
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6時半でした。
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左上に種子島も見えています。
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山頂にはそれほど長居せず下山を始めます。翁岳の下で最後に水を汲みました。
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しばらくして振り返るともう山頂に雲がかかり初めていました。このあと山頂付近にはどんどん雲が掛かっていったので、本当にギリギリのチャンスでした。
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花之江河まで飛ばして1時間半。
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さらに1時間で淀川小屋へ。あとは登山口まで40分、紀元杉バス停まで20分。 山頂から飛ばしても3時間半かかりました。
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紀元杉から安房までのバス代は940円です。安房のバス停近くにはモスバーガーなんかもありました。それではシャンプー石けんを買ってバスを乗り換え、お目当ての平内海中温泉を目指しますか。
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楠川バス停から紀元杉バス停まで、上から下に屋久島を半縦断。3日間で33kmの歩行でした。
s屋久島

(宮之浦岳登山はおしまい)
    09:54 | Comment : 0 | Top

2014.7.27 真夏の南九州徘徊(2) 白谷山荘~新高塚小屋

楠川歩道と荒川登山道が合流する楠川分かれからのトロッコ道は一番人の多い区間なので、荒川登山バスが着く前に通過しようと白谷山荘を4時過ぎに出発。真っ暗な山道を登って行きます。

辻峠手前の水場で水を汲んでから再び歩き出すとすぐに下りに入りました。峠を越えたのかと思ってさらに下っていくと、なんと来た道を白谷山荘に戻ってしまいました。暗闇での行動は気を付けないと・・・。

気を取り直して再スタート。今度はちゃんと辻峠を越えて楠川分かれを通過。静かなトロッコ道歩きを楽しんでいると、トレランの人が追い抜いていきました。何も屋久島にきてまでトレランしなくてもと思いましたが、楽しみ方は人それぞれですね。

縄文杉を眺めてから稜線に入り、やがて新高塚小屋に到着すると、さあどうしようと考え込んでしまいました。明日も晴天が見込まれるので急ぐ必要はなさそう。まだ11時ですが一番乗りということで、今日はここでテントを張らせてもらうことにしました。


真っ暗な山道で間違えてまた山荘まで戻って来てしまいました。1時間弱のロスです。
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まだ暑くなる前のトロッコ道を歩きます。トレランの人に追い越された以外は誰にも会いません。
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日が昇ってくると急に暑くなってきました。真夏の屋久島標高600m程度です。
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トロッコ道の終わり、大株歩道の入り口の水場。とても美味しい水が大量に出ています。頭からかぶって体温を下げました。
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ウィルソン株で下りの登山者とすれ違いました。切り株の中に祠があります。
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トレランの人以外には誰にも追いつかれずに、誰もいない縄文杉にやってきました。保護のため20mほど離れた展望所からしか見ることが出きず、今一つです。
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縄文杉でパンを食べていると一頭の屋久シカが寄ってきました。誰か何かあげてるような感じです。
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近年建て替えられたという高塚小屋はきれいです。
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気温が上がってきましたが、一登りで稜線です、入山してから初めて海が見えました。
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午前11時、誰もいない新高塚小屋に到着しました。
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夕方には大勢くるでしょうから、一番乗りでここにテントを張ってしまって昼寝とすることにしました、
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標高1500mの新高塚小屋は幾分涼しい感じです。それでも日向は暑いので、木陰で空を見ていました。夕方までにテントは11張に増え、小屋にも20人ほどが宿泊していました。
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明日をどうするかが悩みです。

(続く)
    14:56 | Comment : 2 | Top

2014.7.26 真夏の南九州徘徊(1) 再び屋久島

真冬の北海道シリーズの対極として、真夏の南九州の旅を企画しました。

7/25金曜の夕方まで仕事をして、その足で仙台空港から福岡へ。最終の新幹線みずほに乗るという半年前と同じ行程で、鹿児島泊まりです。翌朝一番の飛行機で屋久島に飛びました。
噴煙たなびく桜島上空を通ってたったの30分で灼熱の屋久島空港に着陸。空港のロビーで人目もはばからず靴を履き替え、コインロッカーにスーツケースを放り込みます。売店でガス缶と水を仕入れたら、すぐに宮之浦行きのバスがきました。

今回の宮之浦岳は当日までルートが決まりませんでした。どうせなら島全体を縦走してみたいということで、あえて海岸線に近い標高10m程度の楠川バス停から奉行歩道(楠川歩道)を歩き始めました。

そうは言っても真夏の九州の山登り、気力だけでは暑さに勝てません。3時間かけて白谷雲水峡へ辿りつくころにはヘロヘロです。夕闇迫る頃ようやく白谷山荘にたどり着きましたが、明日以降にとても不安を感じる出だしとなりました。

鹿児島空港は離島空路が多いです。
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小さなプロペラ機で屋久島空港に到着。みんな飛行機と記念撮影しています。
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楠川歩道入り口から海を振り返ります。芭蕉布を久しぶりに見ました。
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バスなら宮之浦から30分の白谷雲水峡まで2時間半かけて歩きました。当然気温30度を超えていて、はっきり言ってアホですね。
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お茶の名産地鹿児島県、屋久島でもお茶が栽培されていました。
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誰もいない楠川旧歩道です。杉の2次林で踏み跡もあいまいです。
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旧歩道は終わり、通常の楠川歩道です。イモやらシダやら、まだ亜熱帯の植生です。
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とにかく暑くて空港で買った2Lの水もどんどん減っていきます。途中で沢水をデリオスで濾しながら補給しつつ登ります。
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苔むした道と清流。観光用の散策路が整備された白谷雲水峡までもう少しです。ほとんど誰も歩かない分、雲水峡そのものより雰囲気は良いかも。
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雲水峡の駐車場にひょっこり出ます。協力金300円を払って遊歩道へ。
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弥生杉など見ながら白谷山荘へ向かいます。人気の白谷雲水峡ですが森の雰囲気は屋久杉ランドのほうが上かも。
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今夜の白谷山荘は他に2組4人だけ。スペースが区切られているので、他の人とはほとんど顔を合わせることなく翌朝までぐっすり休めました。

(続く)
    20:17 | Comment : 0 | Top

2013.12.23 霧島(3) (指宿~屋久島)

指宿の夜も結構な冷え込みで、宿から数十メートルのところにある名物「砂蒸し風呂」まで行くのに浴衣のうえにダウンを羽織っていきました。10分ほど砂をかぶると芯までポカポカになりました。

翌朝はチェックアウトして屋久島に寄って帰ります。指宿を中継する鹿児島ー屋久島航路の高速船に乗り込むと、わずかに1時間ちょっとで宮之浦港に到着しました。再びレンタカーを借りて屋久杉ランドを目指しました。

5年前にリタイヤした68才の義父は山歩きをする人ではないので、気軽に縄文杉まで連れて行くことは出来そうもありません。それで整備された遊歩道のある「屋久杉ランド」となったわけですけれど、ここも太古の森をそのまま残してある場所で、そうした空気を感じることが出来る素晴らしいところでした。

安房の食堂で窓から種子島を眺めながらトビウオの姿揚げを堪能して、あとは飛行機に乗り込みます。雲が多くて宮之浦岳は帰りの飛行機からも姿を見ることはできませんでした。仙台からでも3連休で行ける事がわかったので、ここも近いうちに再訪することになりそうです。


宿から見た錦江湾の夜明け。義父の慰労旅行でなかったら絶対に泊まらないであろう旅館ですが、さすがに最高でした。
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海上を時速80kmで飛ぶ高速船トッピー。なんとボーイング社の製造で全く揺れもせず屋久島まで「飛んで」いきます。仕組みは良くわかりませんが、巡航時は水面から船体が数メートル持ち上がっているみたいです。
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特攻隊員も目印にしていた開聞岳に別れを告げます。
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屋久島が近づいてきましたが山の上には雲が掛かっていました。ちなみに写真で見えているのは島の端の部分だけで、左フレーム外に中央があります。
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お年寄りでも歩ける「屋久杉ランド」。写真では全く雰囲気がでませんが、そこに行かないと感じることのできない何とも言えない空気がありました。
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この「仏陀杉」がここのシンボルのようです。
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樹齢1000年以上の木が倒れて苔むして、その上にまた木の実が落ちて樹木が育つ。「倒木上更新」と言う現象。数百年、数千年というサイクルの森の生活史をそのまま見ることが出来る場所は国内ではこの島以外にないでしょう。
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    05:55 | Comment : 0 | Top

2013.12.22 霧島(2)

どうしても霧島に登りたくなったので、翌朝義父を宿に残して朝の5時過ぎに再びえびの高原をめざしました。まだ暗い登山道を6時にスタートです。8合目付近で明るくなってきましたがガスに包まれていて展望はありません。地元の人に追いついて話しをすると、今日は陽が登っても晴れないだろうと言います。高気圧が張り出してきているし、陽が昇ったら晴れると思っていた自分はがっかりです。山頂についたのが7時15分でちょうど日の出の時刻。7時半まで待ってみましたが一向にガスも取れないので、地元の人の言葉に従って山を下り始めました。8時過ぎに駐車場についたときは山頂にガスがかかっていましたが・・・その10分後には見事に晴れてしまいました。やはり日の出のあと1時間は待たないとだめですね。

そろそろ冬至でしょうか。6時半でもまだ真っ暗な登山道を登って行きます。
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ガスに包まれた山頂まで1時間15分。
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西側がすっぱり切れ落ちた爆裂火口もまったく見えません。
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良く整備された登山道とフカフカの新雪が10cmくらいで、きもちよく30分で高速下山です。
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8時に駐車帯に帰還しましたが、山頂はまだガスに包まれていました。
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しかしその10分後にはあっというまにガスがとれて・・・
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ホテルに戻って一風呂浴びてチェックアウトするころには快晴になっていました。雪をかぶった韓国岳と熱で雪が着かない新燃岳が見えていました。新燃岳の火山活動が下火になったら縦走しに再訪したいですね。
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霧島神宮にお参りしたあとは桜島の溶岩道路を灰を巻き上げながらフェリー埠頭まで走って行きます。小噴火を繰り返す桜島。
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桜島に別れを告げて。
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あっという間に対岸の鹿児島市内に渡ります。
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知覧で特効記念館をみたあとは開聞岳の裾野の茶畑を一路指宿へ。
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東シナ海に傾く夕陽。明日が旅の最終日です。
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