カムチャツカ余録(4) おしまい
北緯53°の緯度にあるペテロパブロフスクの1月の平均気温はマイナス11℃からマイナス6℃程度で、それほど低くならないらしい。もっと南にあるウラジオストクのほうが大陸性気候で寒いのだとか。
日露戦争後に周辺では北洋漁業が盛んになり、日本人も居住していたペトロパブロフスクには日本領事館が置かれ、1921年からは函館とカムチャツカとの間を行き来する定期航路が戦前まで存在していたらしい。
日本とロシアの関係は微妙だけれど、カムチャツカに関して言えばサハリンなどよりははるかに日本に対しては友好的な土地柄だという。東京からは不定期ながら直行便で3時間程度で着いてしまうから、台湾に行くのと大して変わらない。
漁業以外には観光くらいしか産業もないため、世界中からもっと観光客が来ることが期待されているようだ。世界自然遺産に登録されてからは日本の旅行会社もツアーを手がけるところが多くなってきたので、割と簡単に訪問できる。日本の会社のツアーでは日本語通訳が付くのでコミュニケーションで困ることはほとんどない。北方領土問題を早く解決して、もっと往来が増えることを実はロシア人も日本人も双方が望んでいるのだ。
初めてカムチャツカを訪れて、インフラの整備状況も悪くないと思った。そしてペトロパブロフスクから一歩離れると、そこは日本の国土よりも広い面積が手つかずのままの大自然なわけで、今回のようにプログラムされたツアーに参加しただけではその魅力を十分に堪能したとは言えないだろう。
近くて遠いカムチャツカであるけれど、いつかまた訪れてみたいと思う。
北海道から1500km。

90年前には函館との間に定期航路があった港湾都市。

空港へ向かう車中からの数枚。地震が多いので建物の高さには制限があるのだとか。中層のアパートが多かった。



ガソリンはレギュラー1リットル約80-90円。

町から見える火山はもう世界自然遺産の一部で、ナリチェボ自然公園内である。
日露戦争後に周辺では北洋漁業が盛んになり、日本人も居住していたペトロパブロフスクには日本領事館が置かれ、1921年からは函館とカムチャツカとの間を行き来する定期航路が戦前まで存在していたらしい。
日本とロシアの関係は微妙だけれど、カムチャツカに関して言えばサハリンなどよりははるかに日本に対しては友好的な土地柄だという。東京からは不定期ながら直行便で3時間程度で着いてしまうから、台湾に行くのと大して変わらない。
漁業以外には観光くらいしか産業もないため、世界中からもっと観光客が来ることが期待されているようだ。世界自然遺産に登録されてからは日本の旅行会社もツアーを手がけるところが多くなってきたので、割と簡単に訪問できる。日本の会社のツアーでは日本語通訳が付くのでコミュニケーションで困ることはほとんどない。北方領土問題を早く解決して、もっと往来が増えることを実はロシア人も日本人も双方が望んでいるのだ。
初めてカムチャツカを訪れて、インフラの整備状況も悪くないと思った。そしてペトロパブロフスクから一歩離れると、そこは日本の国土よりも広い面積が手つかずのままの大自然なわけで、今回のようにプログラムされたツアーに参加しただけではその魅力を十分に堪能したとは言えないだろう。
近くて遠いカムチャツカであるけれど、いつかまた訪れてみたいと思う。
北海道から1500km。

90年前には函館との間に定期航路があった港湾都市。

空港へ向かう車中からの数枚。地震が多いので建物の高さには制限があるのだとか。中層のアパートが多かった。



ガソリンはレギュラー1リットル約80-90円。

町から見える火山はもう世界自然遺産の一部で、ナリチェボ自然公園内である。
