新聞報道で浄土平が見頃との情報を得て行ってきました。

駐車場で寝ればいいやと午前2時半に出発、浄土平には4時過ぎ。
東吾妻山から黒い雲が吾妻小富士に向かってすごいスピードで流れていく。
まだ低気圧の影響が残っているようだった。
駐車場は早朝でがらがらだけど、昼前に帰る頃には長い行列が出来ていた。
完全に明るくなってから吾妻小富士に登って周囲を見渡してみることにする。

陽は登ったはずだけど、瞬間的に日差しが出るくらいでほとんどは雲に覆われた吾妻小富士の火口。
左周りで一周することにした。火口壁も色づいている。

強風で吹き飛ばされそうになりながら山頂を過ぎて、5分の3くらい進んだところから福島市側を見ていると、雲の上に太陽が出ようとしていた。森の木々が一瞬少し明るくなった。

雲が切れて火口壁の低灌木を半分だけ照らし出す。ここで新兵器の超広角を投入!

このレンズ楽しい~。吾妻小富士から東吾妻山と左の高山が一枚で写ってしまった。

楽しいけれどやはり超広角1本だけでは用は足りない。

浄土平に戻って今度はスカイラインを少し歩く。吾妻小屋への入り口で振り返るとドウダンの赤と吾妻小富士の斜面が美しい。

橘沼に寄り道してから引き返す。

スカイラインから見える東吾妻山のダケカンバの黄色が圧巻であった。車道には三脚を構えた人々が一列になってシャッターを切っている。

なかなか思うように天気が回復してくれないのは仕方がないか。遠景では陽の光は邪魔だけど、近景ではやっぱり明るいほうがいいみたい。

虹なんか出してサービスしまくりの浄土平。

さて時間もまだたっぷりあるので、酢ヵ平に登ってみます。上はガスっていて小雨が飛んでくるにもかかわらず大勢登っていきます。

45分ほどで酢ヵ平に。

小屋に入って朝食のおにぎりを食べる。さて待っていれば晴れそうだけれど、今のところ一切経山も東吾妻山も濃いガスの中。楽しくなさそうなのでこのまま鎌沼を回って下山することにした。

赤とオレンジはドウダンの仲間かな。黄緑はササ。

またまた新しいレンズに付け替え。これほどまでに美しく幻想的な景色を見たのはとても久しぶりのような気がする。

鎌沼西岸にはあまり見どころはありません。引退寸前のコンデジで歩きながら撮影。谷地平は次来たときの楽しみにとっておきます。

浄土平が近づくまでガスが濃く立ちこめていたけれど、ふと一切経山を見上げると、あれまあ晴れている。
これなら五色沼見えたかな、と思うけれどもう一度上がる気力はなし。

11時15分、酢ヵ平小屋からかなりゆっくり歩いても1時間半で帰ってきました。
実は東吾妻周辺をちゃんと散策したのは今回が初めて。
今までは浄土平に車で登って来ても、殺風景なばかりで魅力に乏しい印象しかありませんでしたが、なんと山の向こうには素晴らしい湿原があるじゃないですか。自分の認識不足を恥じ入るばかりです。
また来年、是非とも来てみたいですね。
今日の散策は距離10km程度でした。
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