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PIKANDA PART2

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2013.11.25 イノベーション?レボリューション? 雪崩エアバッグも新しい時代へ

もう巷では広く知られているようですが、遅ればせながら自分は今日知ったばかりなのが、来シーズン、ブラックダイアモンドからリリース予定の

Black Diamond Halo 28 Jetforce Avalanche Airbag Pack

立山の雪崩事故のあと急にアクセスが増えたので、せっかく来てくれる人に申し訳ないと思い、急ぎアップデートしておきます。

これは圧縮ガスを使わない、全く新しい発想のインフレーションシステムを採用しています。要するに60000回転の2インチ足らずの小型ファンが200リットルのエアバッグを瞬時にインフレートするというものです。ファンはリチウムポリマーバッテリーが駆動。
http://www.popsci.com/gadgets/article/2013-09/safest-backcountry-backpack

次世代のエアバッグはこれで決まりのような気がします。重量は3.35kgとのことで、これはシリンダー込みで2.9kgあるフロート32よりさらに重いということになります。マムートPAS Lightが2.5kgくらいなので、重量の面ではまだまだですが。
youtubeに実際の展開の動画があがっていますが、圧縮空気より早いかも。いや、これは代理店競争も熾烈なものになりそうですね。
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2013.11.23-24 立山(1) 

sraico.jpg


高原バスの始発が除雪のために遅延したので室堂着はいつもより1時間半ほど遅くなってしまった。大混雑の室堂を出発したのが午前10時55分で、その瞬間に大走りで大事故が起きているとは思いもしなかった。

みくりが池まで来ると、みんなが真砂の上部斜面を指差して「破断面だね」と話している。雷鳥荘からテン場に降りると大走りの最下部に人が集まっているのが見えたけれど、まさかそこがデブリだとは思いもしなかった。テン場着はちょうど1時間後の11時55分。テントを設営していると12時15分に最初の防災ヘリが来て、人だかり付近でホバリング。この時もまだ、上のほうで誰かがケガをしたのを下まで降ろして収容しているのだろう、という感じで呑気に食事などをしていた。この時間にテン場に到着した人々はみんな自分達と同じように全く情報がなく、何が起こっているのか解らなかったと思う。

そのうちに上空を飛ぶヘリが4機になって、さらに小型ジェットまで現れかなりの騒ぎになっていた。この時点でようやく、誰か埋没したのを捜索しているのかな、と思うようになったものの、相変わらず全く状況が解らなかった。

14:20雷鳥沢の左岸尾根のさらに1本真砂側の尾根を登り始めた。この時間でもまだまだ登る人が沢山いる。少し登ると右手正面に真砂の雪崩の全貌が見え、ここに至ってようやくデブリがテン場の手前300mほどのところまで達していたことに気付いた。もう少し登っていくと、突然やや下方の雷鳥沢の本流に大きな雪煙が見えてこちらでも雪崩が発生。やがて最下部にデブリが到達したのが見えた。傾斜のある谷筋はどこも危険だということがわかり、適当なところで登行終了して来た尾根を戻りながらテン場に帰って行った。水を作りながら携帯でニュースを確認してようやく7人も亡くなった大事故だった事を知るという始末であった。

みくりが池から見えた破断面。
sIMGP8011.jpg

大走りの下部に人が集まっている。この時は、負傷者をここまで降ろしてヘリで吊り上げるのだと勘違いしていた。
sIMGP8045.jpg
デブリの中の捜索活動だったことに気付いたのは、もっと後になってから。
sIMGP8042.jpg

シュプールが破断面に続いている。自然発生かもしれないけれど、もしも上からの誘発だとしたら下で巻き込まれた人は気の毒。人が多い山域は恐ろしい。
sIMGP8102.jpg

雪崩れた大走沢の全貌。
sIMGP8105.jpg

別山からの沢と合流するところで90°向きを変えている。
sIMGP8111-2.jpg

埋没した方を掘り出した穴が数カ所見える。(帰宅して拡大して初めて確認)
sIMGP8111.jpg

sIMGP8135.jpg

デブリ末端はテン場まで300mほどに迫っていた。新聞記事では走路600mだったとか。
sIMGP8108_20131124235635195.jpg

もういちど、大きく崩れた谷筋。
sIMGP8142_20131125000453acb.jpg

15時半ころには雷鳥沢の本流下部でも雪崩が発生。左上の日陰になったところがテン場。こちらは巻き込まれた人はなし。
sIMGP8165.jpg

山崎カールでも雪崩ありとのことで、県警から翌日の滑走を控えるようにとの呼びかけがなされていた。雷鳥沢からみた山崎カール北側斜面の雪崩あと。下で人が列になって歩いているのが見える。
sIMGP8185.jpg


その日の雷鳥沢のテン場はかなりの賑わいで、ほんの少し前に目と鼻の先で大事故が起こったことなど無かったかのように、楽しい笑い声が夜遅くまで響いていた。
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2013.11.21 マムートPAS

昨日、BCAのリコールについて書いたついでにマムートの今年のモデルを見てみたら、進歩していますねー。
というか、馬蹄型への回帰が見られます。第2世代のR.A.S.(remobable airbag system)に加えて、P.A.S.(protection airbag system)が登場。これは従来のスノーパルスの馬蹄型エアバッグを取り外し可能にしたものですね。第3世代といっていいでしょうか。

なんだか、旧スノーパルススタッフの馬蹄型へのこだわりを見るようで嬉しくなりますが、実際のプロテクション効果は不明です。

PASモデルは数種類出ているようですが、一押しは何と言ってもlightモデルでしょうか。シリンダー抜きで2kgちょっとに抑えているみたいですね。軽量化されたとなると、俄然欲しくなります。それにしても日本での発売は今シーズンも無理なんでしょうか?詳しいことはわかりませんので悪しからず、です。

↓ASSのウェブショップより。シリンダー抜きで1025カナダドル。(輸入しても国内では使用できません)
pas.jpg



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2013.11.20 シーズンインですがBCAフロートのリコール情報

10月と11月の2度、BCAからトリガーハンドルについてリコール情報が出ています。ちなみにBCAフロートは今シーズンはバックパック容量などの大きな変更は無い模様ですが、トリガーアセンブリは対策品に変更されているようです。

対象は2011/12, 2012/13モデルの全商品( Float 30, 18, 36, 22, 32 とThrottleで、トリガーハンドルがコーン型になっているもの)とのことです。2013/7月以降のモデルは問題なし。リコール対象期間でもフロート30のT型ハンドルは除外、とのこと。

ケーブルがシリンダーから勝手に外れることが極めて低い確率ながら発生するということで国内代理店も公表しています。対策希望であれば覗いてみるといいかも。

思えば昨シーズン終了間際にMachiさんがフロートの展開を試してみたけれどうまく開かず、原因はシリンダーとトリガーケーブル末端のナットが緩んで外れていた事でした。まあその件はヒューマンエラーなのだけれども、いずれにしてもいざというときに開かないのは大問題です。
http://www.caravan-web.com/notice/07.html
http://www.backcountryaccess.com/2013/11/06/safety-alert-float-trigger-voluntary-recall-2/

メーカーサイトでの無償配布の様子。
float recall
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2013.11.2 No.57 平ヶ岳 レポ from Machiさん

Machi さんから久しぶりにレポです。早速ですがどうぞ~。

11月2日(平ヶ岳)

57座目はKawaさんの企画に乗っかって平ヶ岳へ・・ ・Kawaさんと夏山は初です!!
この山は、鷹巣側からも中之岐林道側からもアプローチが長いので敬遠していましたが、Kawaさんが「マウンテンバイクで行けば楽勝!!」と言うので1台お借りすることに。
朝靄の中之岐林道入口を午前7時半過ぎスタート・・・上空は晴れてきました。
①

ママチャリと違い快適快適、全長12キロ超の林道を順調に走ります。
紅葉も朝日を浴びてキレイですね~
②

でも、暫らくするとケツが痛い、やっぱり登り坂はキツイ・・・スタートの雨池橋から高低差約400m(-_-)
「休まなくて良いの?」とKawaさん、「いい、一気に行く」と私。
一気に登山口まで行くことにしました・・・これが失敗のもと(>_<)
途中、チェーントラブルもありましたが予定より早く9時半前に 到着です・・・1時間とチョットでした。
水場で給水など準備を済ませたら、いよいよ平ヶ岳に向け登山開始です。
山岳上級指導員を狙っているKawaさんの提案で、今日はKawaさんがガイド役、私がお客さん役で登ることに・・・スパルタ登山でなくて良かったぁ~ホッ
まずは平ヶ岳沢を石を伝って対岸へ渡ります・・・シーズン中は橋が架けられているようです、今日は撤去されていました
③

そこから先は、お世辞にも整備されているとは言いにくい登山道をひたすら登ります。
急な登りで高度が稼げて良いですね~この頃急登には慣れてきました(^o^)
「根っ子に気をつけて」「速くないですかぁ」「水分は充分取りましょう~予備も持っていますから」「ガイドさんあの木は何の木?、あ の山は何というの?」とかガイドごっこをしながらゆっくり登ります。
しばらく登って振り返ると??ナント!!万年雪が!!
④
⑤

標高1500mぐらいでしょうか今年の猛暑に耐えて残っていたのですね~凄い
しばらく登ると残雪も・・・先週末のものでしょうか・・・
⑥

1800mあたりで小休止。ユックリと登って来たので少し身体が冷えました。
さて、出発と立ち上がったら急に両足が痙って来ましたぁ・・・なんで??今までにない現象です。
Kawaさん曰く「バイクで相当足にきていたんだよ、それに寒さで痙ったのでは?」との事・・・無視しないで休めば良かったぁ~後の祭り~またしても足を引っ張ってしまった(>_<)
そこから先荷物はガイドさんが持ってくれて空身ですが玉子石 まで休み休み、ジワジワと進む事1時間、ようやく午後12時過ぎ玉子石到着。
⑦

天気も良く、良い景色ですね~奥只見湖から越後駒ヶ岳方面、360度バッチリ
⑧
⑨

後は整備された木道を本当に平らな平ヶ岳(太古は大平原だったらしい)目指し20分、午後1時前に眺望のない平ヶ岳山頂に到着です。
⑩
⑪
⑫

山頂から少し南東に行くと群馬県側に平成17年頃設置された光電式(レーザー光)積雪計がありました。・・・仕組みはどうなっているの?
⑬

山頂を離れ、日当たりの良いテント場でお昼です。
ガイドさんがお湯を沸かし、コーヒーとレアチーズケーキを出してくれましたぁ・・・ケーキ美味い
タップリ1時間休んで、さて帰りますかぁ・・・午後2時
足の攣りもなく順調に下りていきま す。
午後3時頃、今回の強力なアイテム「マウンテンバイク」が待つ登山口に到着。
⑭

後は下るだけ~ラクチンです。
同じ林道を戻っているのですが、こんなに景色良かったぁ??
⑮
⑯
⑰

今朝は登ることだけで精一杯だったのでしょうね、景色を見ていませんでした。
紅葉も綺麗だけどここは川の景色が良いね~天然スライダーが沢山・・・夏泳いだら気持ちよさそう・・・泳げないけど(^_^;)
薄暗くなってきた午後5時前、無事、駐車場到~着(^_^)v
今回は、マウンテンバイクの必要性をビシッと感じた登山でした。(Machi)
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