FC2ブログ

PIKANDA

縦走余話(3) ヒグマ対策

sIMGP6046.jpg


さすがに鈴をつけていない登山者は見なかったけれど、ヒグマ対策は絶対に必要だろうと思う。

1970年の福岡大パーティーの3人死亡事故はあまりにも有名ではあるけれど、それから何年経とうとヒグマの気質が急に変わるとは思えない。

北大の先生の著書によれば、大抵のヒグマはヒトを避けるけれど、最初からやる気でヒトを襲ってくる性悪なヒグマの存在する確率は2000頭に1頭とのこと。その性悪な1頭がカムエクのような事故を起こすのだという。

今でも道内でヒグマによる死亡事故が毎年のように発生していることを考えても、大雪山系の最深部を1人で歩くのに何も用意をしないというわけにはいかなかった。


鈴は当然ながら、ラジオ、ホイッスルといった鳴り物を持ち、カプサイシンのスプレーも、いつでも使えるように腰につけて行った。相手がこちらに気付かないうちに接近してバッティングしないよう、藪道では大きな声を出しながら歩く。


何よりも「鉈」は必携だとその先生は言う。
「運悪く性悪なヒグマに遭遇して相手がやる気満々で向かってきたら、こちらも覚悟を決めて戦う以外に助かる方法は無い」のだそうだ。

丸腰ではまず助かる可能性は低く、「鉈」などの武器が絶対に必要とのことであった。


鉈なんて持って歩いたら下手すると銃刀法違反になってしまうけれど、自分も命が惜しいので鞘ごと新聞紙にくるんだ鉈をザックの横ポケットに差し込んでいつでも取り出せるように持っていた。

そして、鞘の留め金を外してスタンバイ状態にしたのはたった一度、オプタテシケ山の中腹でビバークをした時だけであった。


道中すれ違った登山者の中で、ここまでの小心者はパッと見た感じではいないようではあったけれど、どこまで対策するかというのは完全に個々の考え方次第かな、と思う。

sくま
忠別岳で、大きな岩の手前でヒグマが斜面を登っているのを目撃。左側に頭が突き出ている。
写真ではわかりにくいけれど、相当な大きさ。こちらの大声に気付いてくれて、尾根の向こうに姿を消した。

schubetu.jpg
目算ではその距離6-700mと思っていたけれど、後で正確に測ると500m程度だった。時速40kmで山を走り回れるヒグマが本気で走ったら1分もかからない。

s-dc0730042.jpg
一番左が北大の先生の著書。
関連記事
    14:38 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top
Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
Trackback
http://pikanda.blog74.fc2.com/tb.php/1125-60411ed9
管理人

PIKANDA

Author:PIKANDA

カテゴリ
時々つぶやくかも
月別アーカイブ
09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  05  04  03  02  01  11  10  09  08  06  05  04  03  01  12  11  10  09  08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  11  09  08  07  06  05  04  01  12  10  08  06  05  04  03 
ご訪問ありがとうございます
全記事表示リンク
Calender
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最近の記事
リンク