PIKANDA PART2
2011.10.23 Snowpulse 11/12モデルについて
↓いまさら、10/11モデルの紹介というのもなんですが・・・。

左:旧モデルのプロライダー15L 右:届いたばかりの旧モデルのライフバッグ30(サイズL)

左:旧モデルのプロライダー15L 右:届いたばかりの旧モデルのライフバッグ30(サイズL)
技術は日進月歩。エアバッグシステムもまた然りで、スノーパルスでは今シーズン2つの大きな変更が製品に加えられたようです。(スノーパルスが今年7月にマムートに買収されていたということは最近知りました。)
Snowpulse のHP
リンク切れの場合は魚拓で
一つ目は先にも触れた通り、r.a.s.(removable airbag system)を採用したモデルの発売で、その名の通りバックパックから取り外して夏も使えるようにしたものが登場しました。このモデルはエアバッグそのものの形状もBCAのフロートに似た四角形のものが採用されており、取り外し可能な箱状の収納部からエアバッグが飛び出すようになっています。
別に年中同じバックパックを使う必要などないように思いますが、BCAなど他メーカーを意識したモデルラインということでしょうか。マムートブランドでの生産も行われるとのことで、すでにマムートのホームページではr.a.s.を搭載したバックパックが紹介されています。
マムートのページ
日本語ページでも製品紹介されていましたが、注意すべき点は日本語ページの文章は英文のページをそのまま和訳したものとなっており、日本独特の事情を考慮して書かれたものでは無いようです。要するに日本では実は購入できない、もしくは購入できてもそのままでは使えない可能性があります。
(その後、gpさんからのコメントの通り、今年の日本発売は無しとの情報をいただきました。gpさんありがとうございました。2011/10/26追記)
二つ目の大きな変更点は、シリンダーヘッドとインフレーションシステムを全般に改良して、シリンダーからリリースピンのパーツを取り除いたことです。リリースハンドルのつながる先も、以前はシリンダーのリリースピンだったものが、バックパック側のメカになりました。
新しいインフレーションシステム
この改良によって先週自分がやったような、エアバッグ展開後の面倒なシリンダーの手入れ(Oリング交換)が不要になりました。
昨年購入したプロライダーがワン・コンパートメントで小さすぎて不満だったので、ライフバッグ30を購入しようと思っていたのですが、ライフバッグ30は今シーズンから新しいインフレーションシステムを搭載してGuide30と名前を変えてリリースされました。
このままGuide30を購入しても、昨年国内法をクリアするために苦労して改造したシリンダーは互換性が無いために使えず無駄になってしまいます。幸いにもカナダのA.S.S.で旧モデルのLifebag30をまだ販売していたのを見つけて迷わず購入しました。
今年はシリンダーの改造費が要らないので、お値段は送料・関税込みでフロート30の国内販売予定価格を3万円ほど下回る額です。円高でお得になっているとはいえ決して安い買い物ではないので、今年もまた新しい板と靴はあきらめました。
未だに試行錯誤なので無駄なお金を使っているようですが、手っ取り早く300気圧タンクを購入してアンダーグラウンドへ入ってしまえば楽になるかも、と悪魔のささやきが聞こえる今日この頃です。

メインの荷室 左のプロライダー15(旧)はこれだけのワン・コンパートメント

プロライダー・・・シールが入りません。ビレイジャケットを入れるにはクランポンとクトーを出さないと。食料を入れるスペースは???

ライフバッグ30(旧)はツー・コンパートメント

外側にシャベル、シャベルの柄、プローブなど

内側にクランポン、クトー、ツエルト、ビレイジャケット、ロープ、シール、グローブ、ペットボトル500ml×2、などを入れてみましたがまだ余裕あり。
ライフバッグには45Lモデルもあるけれど、普通の日帰りならば30Lモデルで十分です。同じ30でも国内で発売予定のBCAフロートの30は結構小さいと聞いているので、フロートを購入する場合は可能な限り実物を見てサイズを選んだほうがよいかと思います。
↓今度は左にライフバッグ30(旧)、右にプロライダー15(旧)

↓プロライダーはAフレーム非対応で対角線装着のみ。

↓ライフバッグはAフレーム、対角線、どちらでも可。ピッケルホルダーも付いています。背面のネットはヘルメットホルダー。プロライダーのヘルメットホルダーはとても使えるものでは無かったので外してしまっていますが、ライフバッグのものは強度もそこそこにあるので一度使ってみようと思う。ハイドレーション用のジップはどちらのモデルにも付いていました。

肝心のエアバッグはどちらも同じ150Lで、シリンダーは使い回しです。
自分が新しいモデルを買うことは今後しばらく無いだろうと思いますが、11/12モデルのガイド30も気になりますね。
Snowpulse のHP
リンク切れの場合は魚拓で
一つ目は先にも触れた通り、r.a.s.(removable airbag system)を採用したモデルの発売で、その名の通りバックパックから取り外して夏も使えるようにしたものが登場しました。このモデルはエアバッグそのものの形状もBCAのフロートに似た四角形のものが採用されており、取り外し可能な箱状の収納部からエアバッグが飛び出すようになっています。
別に年中同じバックパックを使う必要などないように思いますが、BCAなど他メーカーを意識したモデルラインということでしょうか。マムートブランドでの生産も行われるとのことで、すでにマムートのホームページではr.a.s.を搭載したバックパックが紹介されています。
マムートのページ
日本語ページでも製品紹介されていましたが、注意すべき点は日本語ページの文章は英文のページをそのまま和訳したものとなっており、日本独特の事情を考慮して書かれたものでは無いようです。要するに日本では実は購入できない、もしくは購入できてもそのままでは使えない可能性があります。
(その後、gpさんからのコメントの通り、今年の日本発売は無しとの情報をいただきました。gpさんありがとうございました。2011/10/26追記)
二つ目の大きな変更点は、シリンダーヘッドとインフレーションシステムを全般に改良して、シリンダーからリリースピンのパーツを取り除いたことです。リリースハンドルのつながる先も、以前はシリンダーのリリースピンだったものが、バックパック側のメカになりました。
新しいインフレーションシステム
この改良によって先週自分がやったような、エアバッグ展開後の面倒なシリンダーの手入れ(Oリング交換)が不要になりました。
昨年購入したプロライダーがワン・コンパートメントで小さすぎて不満だったので、ライフバッグ30を購入しようと思っていたのですが、ライフバッグ30は今シーズンから新しいインフレーションシステムを搭載してGuide30と名前を変えてリリースされました。
このままGuide30を購入しても、昨年国内法をクリアするために苦労して改造したシリンダーは互換性が無いために使えず無駄になってしまいます。幸いにもカナダのA.S.S.で旧モデルのLifebag30をまだ販売していたのを見つけて迷わず購入しました。
今年はシリンダーの改造費が要らないので、お値段は送料・関税込みでフロート30の国内販売予定価格を3万円ほど下回る額です。円高でお得になっているとはいえ決して安い買い物ではないので、今年もまた新しい板と靴はあきらめました。
未だに試行錯誤なので無駄なお金を使っているようですが、手っ取り早く300気圧タンクを購入してアンダーグラウンドへ入ってしまえば楽になるかも、と悪魔のささやきが聞こえる今日この頃です。

メインの荷室 左のプロライダー15(旧)はこれだけのワン・コンパートメント

プロライダー・・・シールが入りません。ビレイジャケットを入れるにはクランポンとクトーを出さないと。食料を入れるスペースは???

ライフバッグ30(旧)はツー・コンパートメント

外側にシャベル、シャベルの柄、プローブなど

内側にクランポン、クトー、ツエルト、ビレイジャケット、ロープ、シール、グローブ、ペットボトル500ml×2、などを入れてみましたがまだ余裕あり。
ライフバッグには45Lモデルもあるけれど、普通の日帰りならば30Lモデルで十分です。同じ30でも国内で発売予定のBCAフロートの30は結構小さいと聞いているので、フロートを購入する場合は可能な限り実物を見てサイズを選んだほうがよいかと思います。
↓今度は左にライフバッグ30(旧)、右にプロライダー15(旧)

↓プロライダーはAフレーム非対応で対角線装着のみ。

↓ライフバッグはAフレーム、対角線、どちらでも可。ピッケルホルダーも付いています。背面のネットはヘルメットホルダー。プロライダーのヘルメットホルダーはとても使えるものでは無かったので外してしまっていますが、ライフバッグのものは強度もそこそこにあるので一度使ってみようと思う。ハイドレーション用のジップはどちらのモデルにも付いていました。

肝心のエアバッグはどちらも同じ150Lで、シリンダーは使い回しです。
自分が新しいモデルを買うことは今後しばらく無いだろうと思いますが、11/12モデルのガイド30も気になりますね。
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Comment
2011.10.26 Wed 13:45 | gp #B3M8GjCE
昨シーズンよりレポートを興味深く読ませていただいています。
当方ではMammut のR.S.A.システムについて問い合わせをしてありましたので紹介します。
・今季販売はなくヨーロッパのみの販売
・未販売のためガス充填も未検討
とのことでした。
希望としてGuide30のような頭部を覆うエアバックシステムの取り扱いをお願いしておきました。
セルフレスキューの重要なアイテムですので、もっとポピュラーになると良いですね。
当方ではMammut のR.S.A.システムについて問い合わせをしてありましたので紹介します。
・今季販売はなくヨーロッパのみの販売
・未販売のためガス充填も未検討
とのことでした。
希望としてGuide30のような頭部を覆うエアバックシステムの取り扱いをお願いしておきました。
セルフレスキューの重要なアイテムですので、もっとポピュラーになると良いですね。
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2011.10.26 Wed 19:18 | PIKANDA #-
gpさん、はじめまして。貴重な情報をお寄せくださいましてありがとうございました。
やはり今年はマムートのエアバッグの国内販売は無いのですね。
スノーパルスもマムートのような大きな会社の傘下になったことですし、日本での販売も現実性がありそうですね。需要もそれなりにあることですし。
そのうちみんな、フロートかガイド30を背負って・・・なんていう奇妙な光景になったりして(笑)
なんて、まずは国内で使えることが先決ですね。また情報などお寄せ頂けますと助かります。ありがとうございました。
やはり今年はマムートのエアバッグの国内販売は無いのですね。
スノーパルスもマムートのような大きな会社の傘下になったことですし、日本での販売も現実性がありそうですね。需要もそれなりにあることですし。
そのうちみんな、フロートかガイド30を背負って・・・なんていう奇妙な光景になったりして(笑)
なんて、まずは国内で使えることが先決ですね。また情報などお寄せ頂けますと助かります。ありがとうございました。
[URL] [Edit]
2011.10.31 Mon 15:04 | むっくん #-
円高のおりエアバッグの輸入を検討してましたが、やはり高圧ガス保安法がネックですね。これだけ円高ですと、国内販売価格の
11万円も高いのですが、様々な障害を自分で乗り越えるよりかえって安いのだとわかってきました。
ところで、航空機のライフジャケットの話が出てましたが、釣りなどで使う膨張式ライフジャケットはどうでしょう、もちろん150Lには遠く及びませんが、何もないよりははるかに安全かつ極端に安価なのかと思いますが。
11万円も高いのですが、様々な障害を自分で乗り越えるよりかえって安いのだとわかってきました。
ところで、航空機のライフジャケットの話が出てましたが、釣りなどで使う膨張式ライフジャケットはどうでしょう、もちろん150Lには遠く及びませんが、何もないよりははるかに安全かつ極端に安価なのかと思いますが。
膨張式ライフジャケットは? [URL] [Edit]
2011.10.31 Mon 19:49 | PIKANDA #-
むっくんさん、コメントありがとうございました。
仰る通り、現状ではどこのメーカーの物を個人輸入してもかえって高くついてしまう上に、サポートも期待できません。ですから、よほどのことがなければ国内の代理店から購入するのがベストでしょう。そういう意味では、(本当に発売されるのであれば)今年はフロート、の購入ということになりますね。
前置きが長くなりましたが、釣りで使うライフジャケットでも何も無いよりははるかにいいのではないでしょうか。ちょっとでも浮力があると有利ですし・・・。
150Lのエアバッグでも100回に2回は埋没して落命するそうですから完璧ではないようです。実験すれば、何リットルのエアバッグだったら何パーセントの埋没率、などというデータが得られるのでしょう。開発しているメーカーはすでにそういうデーターを持っているのかも知れませんね。
問題点として、ライフジャケットの上にはどうしてもザックを担ぐことになるので、展開が不十分になる可能性がありそうですね・・・。
仰る通り、現状ではどこのメーカーの物を個人輸入してもかえって高くついてしまう上に、サポートも期待できません。ですから、よほどのことがなければ国内の代理店から購入するのがベストでしょう。そういう意味では、(本当に発売されるのであれば)今年はフロート、の購入ということになりますね。
前置きが長くなりましたが、釣りで使うライフジャケットでも何も無いよりははるかにいいのではないでしょうか。ちょっとでも浮力があると有利ですし・・・。
150Lのエアバッグでも100回に2回は埋没して落命するそうですから完璧ではないようです。実験すれば、何リットルのエアバッグだったら何パーセントの埋没率、などというデータが得られるのでしょう。開発しているメーカーはすでにそういうデーターを持っているのかも知れませんね。
問題点として、ライフジャケットの上にはどうしてもザックを担ぐことになるので、展開が不十分になる可能性がありそうですね・・・。
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