PIKANDA SEASON 2
2012.9.15-16 剱岳(1) 馬場島~早月小屋
早月尾根から剱岳。テントを担いで早月小屋で1泊、山頂を越えて別山尾根を下って剱沢で1泊、室堂から馬場島までアルペンルートと地鉄とタクシーを乗り継いで帰る計画だったものの、台風が近付いてきているようなので、早月尾根の1泊ピストンということにしてしまった。
暑い登山道を登っていると、クマ鈴を鳴らしながらすごい勢いで迫ってくる人がいる。背負子には350mlのビールが2箱48本。聞いてみると早月小屋の方で、ヘリで荷揚げしたビールが足りなくなったのでボッカで上げているとのことであった。
値段は1本500円だと言うけれど、この暑くて長い早月尾根のボッカで上げたビールは1000円でもいいような気がした。ビールは売り切れましたと言えばみんな納得しそうなものなのに、「お客さんに喜んでもらいたいから」という理由だけでボッカしている小屋の方の心意気を感じた。小屋に着いたら必ず飲みますと言うと、「冷蔵庫に冷えたのがありますから」と笑って教えてくれた。
結局自分は、水3リットル、紅茶1.5リットルを担いでいったのだけれど、2日の間に小屋で350mlのビール2本、500mlのコーラ3本を買って、下山したときには水が500ml残っているだけだった。2日間で6リットル以上の水分を使っていた。
水場の無い早月尾根にあって、登山口から1500mも上にある小屋はオアシスみたいな存在。驚いたことに翌日の下山時にまた同じ人が下から登って来てすれ違った。昨日のうちに下山してまたビールを仕入れてきたようで、見間違いでなければ今度は3箱担いでいたと思う。
「これが無いとお客さんががっかりしますから」と言いながら昨日と同じようにして登っていくのを唖然として見送ったのだけれど、早月小屋のホスピタリティーを垣間見た気がした。
馬場島へと向かう道から。

朝日の差し込む登山道。

暑い中を大汗をかきながらビールを歩荷する小屋の方。

約4時間半で小屋に到着。テント場到着は4番目で、比較的いい場所を確保できた。

この日のうちに山頂を往復しようと思ったけれど、午後はガスがでてしまい、翌朝の晴天を信じて行動中止。小屋の方に感謝しつつ、冷えたビールを2本空けた。

昼寝をしているうちに、午後に一雨降られた。山頂に行かなくて正解だった。雨上がりの夕刻、テントは50張りまで増えていて小屋前までびっしり張られていた。

高台に登りテント場を見下ろす。山頂のガスが取れてきた。

ガスをまとった奥大日岳。

夕暮れの富山平野と早月川。

テント場の雰囲気もなかなか良い。山慣れしている人が多くてマナーもよく、20時には静かになっていた。

ちょっと、おどろおどろしい写真になってしまった。

6:22 735m 馬場島駐車場
10:50 2208m 早月小屋
沿面距離6.2km
暑い登山道を登っていると、クマ鈴を鳴らしながらすごい勢いで迫ってくる人がいる。背負子には350mlのビールが2箱48本。聞いてみると早月小屋の方で、ヘリで荷揚げしたビールが足りなくなったのでボッカで上げているとのことであった。
値段は1本500円だと言うけれど、この暑くて長い早月尾根のボッカで上げたビールは1000円でもいいような気がした。ビールは売り切れましたと言えばみんな納得しそうなものなのに、「お客さんに喜んでもらいたいから」という理由だけでボッカしている小屋の方の心意気を感じた。小屋に着いたら必ず飲みますと言うと、「冷蔵庫に冷えたのがありますから」と笑って教えてくれた。
結局自分は、水3リットル、紅茶1.5リットルを担いでいったのだけれど、2日の間に小屋で350mlのビール2本、500mlのコーラ3本を買って、下山したときには水が500ml残っているだけだった。2日間で6リットル以上の水分を使っていた。
水場の無い早月尾根にあって、登山口から1500mも上にある小屋はオアシスみたいな存在。驚いたことに翌日の下山時にまた同じ人が下から登って来てすれ違った。昨日のうちに下山してまたビールを仕入れてきたようで、見間違いでなければ今度は3箱担いでいたと思う。
「これが無いとお客さんががっかりしますから」と言いながら昨日と同じようにして登っていくのを唖然として見送ったのだけれど、早月小屋のホスピタリティーを垣間見た気がした。
馬場島へと向かう道から。

朝日の差し込む登山道。

暑い中を大汗をかきながらビールを歩荷する小屋の方。

約4時間半で小屋に到着。テント場到着は4番目で、比較的いい場所を確保できた。

この日のうちに山頂を往復しようと思ったけれど、午後はガスがでてしまい、翌朝の晴天を信じて行動中止。小屋の方に感謝しつつ、冷えたビールを2本空けた。

昼寝をしているうちに、午後に一雨降られた。山頂に行かなくて正解だった。雨上がりの夕刻、テントは50張りまで増えていて小屋前までびっしり張られていた。

高台に登りテント場を見下ろす。山頂のガスが取れてきた。

ガスをまとった奥大日岳。

夕暮れの富山平野と早月川。

テント場の雰囲気もなかなか良い。山慣れしている人が多くてマナーもよく、20時には静かになっていた。

ちょっと、おどろおどろしい写真になってしまった。

6:22 735m 馬場島駐車場
10:50 2208m 早月小屋
沿面距離6.2km
- 関連記事
-
- 2013.7.29-8.2 黒部源流と圏谷めぐりの旅 (1)入山中止 (2013/08/04)
- 2012.10.6~10.8 槍ヶ岳(5) 双六小屋~新穂高温泉(下山) (2012/10/10)
- 2012.10.6~10.8 槍ヶ岳(4) 槍ヶ岳山荘~穂先~西鎌尾根~双六小屋 (2012/10/10)
- 2012.10.6~10.8 槍ヶ岳(3) 南岳小屋~槍ヶ岳山荘 (2012/10/10)
- 2012.10.6~10.8 槍ヶ岳(2) 天狗原~南岳小屋 (2012/10/09)
- 2012.10.6~10.8 槍ヶ岳(1) 上高地~槍沢~天狗原 (2012/10/09)
- 2012.9.15-16 剱岳(2) 早月小屋~山頂往復~馬場島 (2012/09/17)
- 2012.9.15-16 剱岳(1) 馬場島~早月小屋 (2012/09/17)
- 2012.7.15~16 風雨の薬師岳で修行 (2) 薬師峠~山頂~下山 (2012/07/18)
- 2012.7.15~16 風雨の薬師岳で修行 (1) 折立~薬師峠 (2012/07/16)
- 2012.5.4-5.6 GW後半、スキーは未遂に終わる (2012/05/06)
- 2010.9.4-5 槍ヶ岳(4) 槍ヶ岳山荘~槍平~新穂高 (下山) (2010/09/09)
- 2010.9.4-5 槍ヶ岳(3) 槍のテン場で過ごす夜 (2010/09/08)
- 2010.9.4-5 槍ヶ岳(2) 千丈乗越分岐~飛騨乗越~槍ヶ岳山荘~穂先 (2010/09/07)
- 2010.9.4-5 槍ヶ岳(1) 新穂高~槍平~千丈乗越分岐 (2010/09/06)
Comment