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PIKANDA PART2

2012.12.22 八甲田 硫黄岳

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風邪で水曜、木曜と職場を早退。一番天気が期待できる3連休初日はダメかと思われたけれど、金曜にはあっさりと回復してしまった。まだ今シーズンまともな斜面を滑っていないフラストレーション。以前から決まっていた飲み会のお誘いも申し訳ないながらお断りして、八甲田に向かって夜半に出発です。

途中のSAで仮眠して8時酸ヶ湯駐車場。隣に山慣れした感じの3人パーティーが乗り付けて準備を始めた。酸ヶ湯の鳥居前から望む大岳は山頂付近がなにやら渦巻いている・・・。
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かなり遅い9時半に出発。先の3人と前後して夏道沿いに進む。今朝入ったものらしいスノーシューのトレースがあり。
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途中でスノーシューの2人に追いつきお礼を言ってラッセルを代わる。前回の月山での教訓から、この時期はもう太板しかない!と急ぎ手に入れたPon2oonでも結構辛い。バテバテになってあっけなく先頭を明け渡す。
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地獄沢の入り口でどうも3人組とスノーシューペアの思惑に違いがあることが判明する。3人組は地獄沢の登りを自分に勧めて登っていった。休んでいた自分のところに戻って来たスノーシューペアはナダレの危険があるから通常冬道は沢を渡ることだと主張して沢沿いに降りていってしまった。

地獄沢の雪崩事故については自分も知っていたし、それもあってもともと地獄沢は登らない積もりだったことを思い出して、スノーシューペアの意見を採用。対岸にわたり、硫黄岳と無名ピークとのコルを目指す。

地獄沢の急斜面を転げ落ちて沢底に立つ。
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八甲田らしい景色。沢の雪は深いけれど、この尾根筋の雪は大した事がない。快調に登っていく。
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スノーシューペアは遙か下をゆっくり登ってくる。あっという間に硫黄岳と仙人岱ヒュッテとのコルについてしまった。沢を詰めた3人はどこにいるのか全く見えない。左折してヒュッテに行こうかとも思ったけれど、行っても別に用はないし、本命の硫黄岳東面を後回しにする理由も時間もなかった。
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潜るところはなし。ひと登りで硫黄岳山頂へたどり着くと大岳の東南斜面がまた魅力的に見える。
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小岳と高田大岳も登場。
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さて、このオープンバーンを滑っても大丈夫?とりあえず斜面側に穴を掘ってみるけれど、掘っても掘っても先がある。2mでやめて観察してみると深さ1mほどのところにクラスト。このクラストは今週初めの日照によるものだろうから、上の1mはこの3~4日の新雪ということか。上の層はほどよく落ち着いているようだった。
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雪庇が形成されつつある山頂部でできるだけ詳しく観察する。クラストした層とその上部の雪との結合はよく、これなら行けそう。来週には弱層がもっとはっきり出てくるだろうから、今しかないというタイミングか。
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中央の谷の右岸のほうが急だけれど、滑るのは左岸。
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エアバッグ、スタンバイ。死体探索用ビーコン・OK. で、いつもは当てにならない自分の判断を信じてドロップ。あ~っという間です。確かにPon2oonはあまり沈まない。斜面への負荷も分散されるので、太板もナダレ誘発を軽減出来て良いかなあ、と思った。
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わずか標高差100mちょっとのスロープだけれど、厳冬期にここを躊躇無く滑ることは結構難しい。登り返しも全く苦にならず、あとは登って来た樹林帯をツリーウェルに苦しみながら地獄沢へ。その後も細かなアップダウンに閉口しながら酸ヶ湯へと戻っていく。
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予報通り、2時半ころから空が暗くなって雪が降り始めた。今日の午前中のわずかな晴天は神様がくれた貴重なチャンスだった。低気圧通過で八甲田にしてはやや重めの雪だったものの量は十分だったし、全てが思い通りに行くなんて、なんてラッキーなんだろう。そういえば、どういうわけか帰りに入った千人風呂にも若い女性が沢山入っていたような。
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    22:28 | Comment : 2 | Top
Comment
シュプールを見る限り、十分良い雪質のようですが。。。しかしまー、ポンツーンとは思い切りましたねえ。
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2012.12.23 Sun 23:22  |  PIKANDA #-
>>えむとらさん
こんばんは。ポンツーン、リニューアルされたというので買ってみました。こういうロッカーの太板は初めて履いたので他と比較できませんが、色々な意味でとても面白い板でした。
今回、最も威力を発揮したのは下りラッセルもしくは登りのトレースを使わないと帰れないような深雪の緩斜面でも、雪面をすい~っと乗っていけることでした。
メインの斜面では浮きすぎてむしろ楽しくないというか、それでも安全には勝てませんけれど・・・。
登りはガンガン行けますが、やはりちょっと重さを感じましたね。
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