PIKANDA SEASON 2
2013.5.10 御嶽

今週は名古屋に出張。仕事の谷間の金曜に御嶽あたりに登れないかな、とスキーもちゃっかり積んではるばる車で出かけた。木曜夕方まで名古屋で過ごして一路木曽福島を目指す。車泊でも良かったのだけれど、「木曽古道」という綺麗なキャンプ場があったので、スーツ姿で受け付けしてネクタイを締めたままテントを張らせてもらった。
木曽や飛騨の山間はこの時期ちょうど桜が咲いていて、とてもいい雰囲気。近くの温泉で一風呂浴びてからビールを飲んで明日に備えて早々と就寝。ほぼ誰もいないキャンプ場でフクロウの鳴き声しか聞こえない。平日にこんなところでテント泊なんてなかなか出来ないなあと喜んでいたけれど、夜中に到着した若者グループが騒がしくてちょっとがっかり。
翌朝早々とおんたけ2240に向かう。5/12まで営業しているということだけれど、さすがに山麓には雪が無くてゴンドラのチケットは往復買う必要があった。


8:55 2240m ゲレンデトップの三笠山から御嶽を正面に見ると、すばらしい風格の山容が圧巻だった。なるほど、正面の谷が例のルンゼなのか。上は少し雪庇がありそう。尾根には雪無し。左側のオープンから登れるかな、などと思いつつ出発した。

途中で3人ほど追い越して森林限界を超える。上まで繋がっていない雪渓はトラバースしてドンピシャで次の雪渓に渡る。西から黒い雲が湧いてきてだんだんと風も強くなってきた。天気は下り坂なのがわかっていて今日の午前中が勝負という感じだった。

今日は雪崩セットは何一つもたない。荷物も軽いし鳥海に行ってから1週間もたっていないこともあって足が前に動く。

ザラメ雪の斜面をジグザクに登っていく。風の影響を受けて固くなってきたところ王滝頂上まで残り100mか。

11:20 2930m 王滝頂上。ここに来てようやく剣が峰が姿を現す。風が強くなってきて標高3000mの稜線はどんどん斜面の氷化が始まっている。立ち止まって写真を撮っていたら、登りでたっぷり水を吸ってしまったシールが凍って斜面にへばりついてしまっていた。


登って来た道を振り返ると三笠山と彼方に中央アルプスの稜線。


前方には白山がどっしりと。

ここも活火山で、噴気口から硫黄くさいガスが噴き上がっていた。

天候がどんどん悪くなっていくので速やかに剣が峰を目指す。一部夏道が出ていてスキーを脱ぐ必要があったけれど、山頂までクトーを効かせて登り上げることが出来た。

11:55 3063m 御嶽・剣が峰山頂に到着。鐘をガンガンと打ち鳴らす。ゲレンデトップから3時間だった。1859年からここに立つ白川権現は御嶽開山を命じた神様なのだとか。

頭を下げて無事登頂の御礼をして、この先の無事も願掛けさせていただいた。

山頂でスキーを履いて滑り始める。すぐに例のルンゼ上にやってきた。斜面の堅さはそこそこ。多分大丈夫。滑り出しの雪庇は思ったほど出っ張って無かった。多分最初の固いところをやり過ごせば下はザラメの快適斜面かな。

うーん、だけどどんどん風が強くなってきていて、下でのトラバースにかかる時間など考えると今日もまた精神的な余裕はなし。登って来た斜面をそのまま滑るのが吉と判断した。いろいろと情報をくれたのに、なかさんゴメン。

で、その斜面はどうだったかというと最高でした。標高差で500mほどの素晴らしいオープンバーン。上が少し固くて、中間はザラメ。下はやや重いザラメ崩れ。

どんどん滑っていって13:05にゴンドラ上駅に到着。

余韻に浸りながら雨が降り始めた道路を下っていく。御嶽は山頂が雲に巻かれ始めていた。

木曽や飛騨の山間はこの時期ちょうど桜が咲いていて、とてもいい雰囲気。近くの温泉で一風呂浴びてからビールを飲んで明日に備えて早々と就寝。ほぼ誰もいないキャンプ場でフクロウの鳴き声しか聞こえない。平日にこんなところでテント泊なんてなかなか出来ないなあと喜んでいたけれど、夜中に到着した若者グループが騒がしくてちょっとがっかり。
翌朝早々とおんたけ2240に向かう。5/12まで営業しているということだけれど、さすがに山麓には雪が無くてゴンドラのチケットは往復買う必要があった。


8:55 2240m ゲレンデトップの三笠山から御嶽を正面に見ると、すばらしい風格の山容が圧巻だった。なるほど、正面の谷が例のルンゼなのか。上は少し雪庇がありそう。尾根には雪無し。左側のオープンから登れるかな、などと思いつつ出発した。

途中で3人ほど追い越して森林限界を超える。上まで繋がっていない雪渓はトラバースしてドンピシャで次の雪渓に渡る。西から黒い雲が湧いてきてだんだんと風も強くなってきた。天気は下り坂なのがわかっていて今日の午前中が勝負という感じだった。

今日は雪崩セットは何一つもたない。荷物も軽いし鳥海に行ってから1週間もたっていないこともあって足が前に動く。

ザラメ雪の斜面をジグザクに登っていく。風の影響を受けて固くなってきたところ王滝頂上まで残り100mか。

11:20 2930m 王滝頂上。ここに来てようやく剣が峰が姿を現す。風が強くなってきて標高3000mの稜線はどんどん斜面の氷化が始まっている。立ち止まって写真を撮っていたら、登りでたっぷり水を吸ってしまったシールが凍って斜面にへばりついてしまっていた。


登って来た道を振り返ると三笠山と彼方に中央アルプスの稜線。


前方には白山がどっしりと。

ここも活火山で、噴気口から硫黄くさいガスが噴き上がっていた。

天候がどんどん悪くなっていくので速やかに剣が峰を目指す。一部夏道が出ていてスキーを脱ぐ必要があったけれど、山頂までクトーを効かせて登り上げることが出来た。

11:55 3063m 御嶽・剣が峰山頂に到着。鐘をガンガンと打ち鳴らす。ゲレンデトップから3時間だった。1859年からここに立つ白川権現は御嶽開山を命じた神様なのだとか。

頭を下げて無事登頂の御礼をして、この先の無事も願掛けさせていただいた。

山頂でスキーを履いて滑り始める。すぐに例のルンゼ上にやってきた。斜面の堅さはそこそこ。多分大丈夫。滑り出しの雪庇は思ったほど出っ張って無かった。多分最初の固いところをやり過ごせば下はザラメの快適斜面かな。

うーん、だけどどんどん風が強くなってきていて、下でのトラバースにかかる時間など考えると今日もまた精神的な余裕はなし。登って来た斜面をそのまま滑るのが吉と判断した。いろいろと情報をくれたのに、なかさんゴメン。

で、その斜面はどうだったかというと最高でした。標高差で500mほどの素晴らしいオープンバーン。上が少し固くて、中間はザラメ。下はやや重いザラメ崩れ。

どんどん滑っていって13:05にゴンドラ上駅に到着。

余韻に浸りながら雨が降り始めた道路を下っていく。御嶽は山頂が雲に巻かれ始めていた。

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- 2013.5.12 木曽駒ヶ岳 (2013/05/12)
- 2013.5.10 御嶽 (2013/05/11)
Comment
2013.05.12 Sun 22:19 | Toby #-
御嶽ですかぁ!いいですねぇ。
常念岳あたりから眺めた御嶽がとってもかっこよくてすんごく印象的でした。いつか行ってみたいなぁと思ったんですが、仙台から行くのはソートー大変ですよね。
名古屋に出張なんて出来事がなかったらなかなか単独では行きづらいです。うらやますぃ\(^o^)/
常念岳あたりから眺めた御嶽がとってもかっこよくてすんごく印象的でした。いつか行ってみたいなぁと思ったんですが、仙台から行くのはソートー大変ですよね。
名古屋に出張なんて出来事がなかったらなかなか単独では行きづらいです。うらやますぃ\(^o^)/
2013.05.13 Mon 17:22 | PIKANDA #-
>>Tobyさん
こんばんは。先ほど帰りました。今日は快晴の木曽駒でした。駒ヶ根から6時間ほどで帰ってきましたが、北関東道が開通してからだいぶ信州へのアプローチがよくなったと思います。北陸道経由より圧倒的に早いですね。TobyさんもGWに常念に行かれた際は通られたのではないでしょうか。
こんばんは。先ほど帰りました。今日は快晴の木曽駒でした。駒ヶ根から6時間ほどで帰ってきましたが、北関東道が開通してからだいぶ信州へのアプローチがよくなったと思います。北陸道経由より圧倒的に早いですね。TobyさんもGWに常念に行かれた際は通られたのではないでしょうか。
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