PIKANDA
2013.7.29-8.2 黒部源流と圏谷めぐりの旅 (3) 薬師峠~黒部五郎岳~黒部五郎小屋

7月31日(水)
薬師峠のテント場は寒くてあまり眠れませんでした。横着して汗を吸ったシャツを着干ししようとして体温を取られてしまったこともあるけれど、やはり気温も相当下がったのでしょう。3時ころからごそごそと星空を撮っていると次第に月が昇って明るくなって、やがて朝の光に変わっていきました。
5:30、青空。待望の稜線歩きの開始です。太郎平小屋から池塘やお花畑や草原などの風景を眺めながら、北俣岳への道を歩いて行きます。2~3のピークを越え、最後の急なゴーロを200m登って分岐に立てば、目の前に巨大な黒部五郎のカールです。その向こうにはさっきまで遠くに見えていた槍穂が迫ってきていました。
最後の60mを登って歓喜の声を上げながら山頂に立つと、あとから登って来た単独のお姉さんも同じように「やったー」と喜んでいます。奥深くてなかなか辿り付くことの出来ない黒部五郎岳の山頂に立つと、みんな自然とそういう気分になるのでしょう。
360°のパノラマを堪能したら、疲れた足を引きずってカールを降りていきます。それまで全くみることがなかったシナノキンバイが現れ、残雪のカールを彩っています。今年はコバイケイソウの当たり年なので、カール斜面にも沢山咲いてていました。
13:15 8時間弱の行程でやはりコバイケイソウの大群落に囲まれた黒部五郎小屋に到着。当初の予定では三俣山荘まで行く積もりでしたが、空が怪しくなってきたこともあって行動終了としました。テントを張ってラーメンを食べるとすぐに昼寝です。夕方、案の定一雨降られました。小屋の情報では明日は雨予報。天気が心配でNikくんと協議しますが、最悪の場合ここに停滞ということもあるかも知れません。腹を決めてとりあえず食べるものを食べて、明日に備えようということになりました。
行動時間7時間45分
距離14km
星を撮っていたら東の空に月が昇ってきてしまいました。


彼方の黒部五郎目指して歩き始めます。

薬師岳から日が差してきました。

太郎平小屋周辺はニッコウキスゲとコバイケイソウの見事なお花畑になっています。

池塘に映る逆さ薬師を撮ったつもり。

どっしりとした黒部五郎岳です。

北俣岳へのなだらかな稜線を辿ります。

薬師沢左俣も黒部川源流のひとつ。こうした黒部川の源頭部を取り囲むような稜線歩きです。

笠ヶ岳、乗鞍、御嶽と3000m級を目の前にして歩いて行きます。

いよいよ黒部五郎へ。



歩いて来た稜線を振り返ります。

薬師岳。この谷の向こうに天然記念物の圏谷群があります。

薬師岳の奥には剱岳。

ゴーロの道を登り切ると槍がお迎えしてくれました。

最後の登りへ。

「やったー」

巨大な黒部五郎のカールは憧れの場所の一つでした。

圏谷マニアにはたまらない。

稜線には無かったシナノキンバイが現れます。

カールの中をどんどん降りていきます。




コバイケイソウに囲まれた黒部五郎小屋へ到着しました。

(つづく)
薬師峠のテント場は寒くてあまり眠れませんでした。横着して汗を吸ったシャツを着干ししようとして体温を取られてしまったこともあるけれど、やはり気温も相当下がったのでしょう。3時ころからごそごそと星空を撮っていると次第に月が昇って明るくなって、やがて朝の光に変わっていきました。
5:30、青空。待望の稜線歩きの開始です。太郎平小屋から池塘やお花畑や草原などの風景を眺めながら、北俣岳への道を歩いて行きます。2~3のピークを越え、最後の急なゴーロを200m登って分岐に立てば、目の前に巨大な黒部五郎のカールです。その向こうにはさっきまで遠くに見えていた槍穂が迫ってきていました。
最後の60mを登って歓喜の声を上げながら山頂に立つと、あとから登って来た単独のお姉さんも同じように「やったー」と喜んでいます。奥深くてなかなか辿り付くことの出来ない黒部五郎岳の山頂に立つと、みんな自然とそういう気分になるのでしょう。
360°のパノラマを堪能したら、疲れた足を引きずってカールを降りていきます。それまで全くみることがなかったシナノキンバイが現れ、残雪のカールを彩っています。今年はコバイケイソウの当たり年なので、カール斜面にも沢山咲いてていました。
13:15 8時間弱の行程でやはりコバイケイソウの大群落に囲まれた黒部五郎小屋に到着。当初の予定では三俣山荘まで行く積もりでしたが、空が怪しくなってきたこともあって行動終了としました。テントを張ってラーメンを食べるとすぐに昼寝です。夕方、案の定一雨降られました。小屋の情報では明日は雨予報。天気が心配でNikくんと協議しますが、最悪の場合ここに停滞ということもあるかも知れません。腹を決めてとりあえず食べるものを食べて、明日に備えようということになりました。
行動時間7時間45分
距離14km
星を撮っていたら東の空に月が昇ってきてしまいました。


彼方の黒部五郎目指して歩き始めます。

薬師岳から日が差してきました。

太郎平小屋周辺はニッコウキスゲとコバイケイソウの見事なお花畑になっています。

池塘に映る逆さ薬師を撮ったつもり。

どっしりとした黒部五郎岳です。

北俣岳へのなだらかな稜線を辿ります。

薬師沢左俣も黒部川源流のひとつ。こうした黒部川の源頭部を取り囲むような稜線歩きです。

笠ヶ岳、乗鞍、御嶽と3000m級を目の前にして歩いて行きます。

いよいよ黒部五郎へ。



歩いて来た稜線を振り返ります。

薬師岳。この谷の向こうに天然記念物の圏谷群があります。

薬師岳の奥には剱岳。

ゴーロの道を登り切ると槍がお迎えしてくれました。

最後の登りへ。

「やったー」

巨大な黒部五郎のカールは憧れの場所の一つでした。

圏谷マニアにはたまらない。

稜線には無かったシナノキンバイが現れます。

カールの中をどんどん降りていきます。




コバイケイソウに囲まれた黒部五郎小屋へ到着しました。

(つづく)
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