PIKANDA PART2
2013.7.29-8.2 黒部源流と圏谷めぐりの旅 (5) 雲ノ平~薬師沢~折立(下山)

8月2日(金)
3時ころまでは確かに星が出ていたのに、明け方から曇ってきて出発する時にはまた雨が降り出してしまいました。今日は多少の雨でも行動しなければなりません。薬師沢の通行は問題がないことを山荘で聞いていたので、とりあえず予定通り薬師沢小屋を目指します。
霧に包まれた雲ノ平は、それはそれで雰囲気がありました。木道歩きは疲れた足にはありがたいけれど、濡れているので滑って転ばないように気を遣います。本格的な下りに入ると大きな石がゴロゴロとしていて非常に歩きにくい道が続きます。まだかまだかという感じで降りて行ってようやく沢音が大きく聞こえるようになると薬師沢小屋でした。
太郎平から降りてきた人が小屋の入り口で雨宿りしながら沢山休んでいます。こんな天気でもどんどん入山してくる人がいるのだなあと感心しつつ、太郎平へ向かって歩き始めました。
途中で雨も小降りになりました。最後の急坂を登り切って振り返り、黒部の源流部に別れを告げます。ガスに包まれた太郎平小屋に到着すると、ここも折立から登って来た人が大勢休んでいました。
天気次第ではもうひと晩薬師峠に泊まって明日は薬師岳のカールを見に行くというプランも密かに持っていましたが、休んでいるうちにまた雨が強くなり、汗で濡れた身体も冷えてきたので、結局予定通り折立に下山することに決定です。
登りの登山者は相変わらず切れ目無く登って来ます。歩きながら暇にまかせて数えてみましたが、太郎平小屋から実に180人ほどとすれ違いました。今日は金曜日。きっと小屋も大繁盛でしょう。明日からの山旅も天候に恵まれるといいですね。
我々はもう十分に堪能してきたので、振り返ることもなく折立に向かって走るように降りていきました。
4日間の歩行距離合計 約52km。
午前5時、雲ノ平のテント場、撤収前に雨が降り出してしまいました。

ガスで遠望はききませんが、それはそれで雰囲気があります。





木道が終わると雲ノ平もお終いで、薬師沢への300mの下りに入ります。

ハシゴを登り下りして吊り橋を渡れば薬師沢小屋です。1週間前に大東新道で滑落死亡事故があったと注意喚起がされていました。

太郎平小屋へ向かって登り返します。






最後の急坂を登るころには一旦雨が上がりました。薬師沢も見収めです。

小雨と霧の太郎平小屋で昼食。汗で濡れた身体がどんどん冷えていきます。堪らずさっさと下山することにしました。

折立は晴れていました。ザックの中味を全部出してテントも広げます。数十分で大体乾いてしまいました。有峰湖を眺めたら、後は亀谷温泉で垢を落として仙台へ一直線です。タイミング良く高速から長岡の花火が見えたのでそれを横目で眺めつつ走り、仙台には午前0時を回ってから帰りつきました。

天気に翻弄されて予定の山中5泊を3泊に短縮した黒部源流周回の旅も終わりました。今回行けなかった水晶岳と高天原の温泉については後日あらためて訪れる機会を作ろうと思います。
(完)
3時ころまでは確かに星が出ていたのに、明け方から曇ってきて出発する時にはまた雨が降り出してしまいました。今日は多少の雨でも行動しなければなりません。薬師沢の通行は問題がないことを山荘で聞いていたので、とりあえず予定通り薬師沢小屋を目指します。
霧に包まれた雲ノ平は、それはそれで雰囲気がありました。木道歩きは疲れた足にはありがたいけれど、濡れているので滑って転ばないように気を遣います。本格的な下りに入ると大きな石がゴロゴロとしていて非常に歩きにくい道が続きます。まだかまだかという感じで降りて行ってようやく沢音が大きく聞こえるようになると薬師沢小屋でした。
太郎平から降りてきた人が小屋の入り口で雨宿りしながら沢山休んでいます。こんな天気でもどんどん入山してくる人がいるのだなあと感心しつつ、太郎平へ向かって歩き始めました。
途中で雨も小降りになりました。最後の急坂を登り切って振り返り、黒部の源流部に別れを告げます。ガスに包まれた太郎平小屋に到着すると、ここも折立から登って来た人が大勢休んでいました。
天気次第ではもうひと晩薬師峠に泊まって明日は薬師岳のカールを見に行くというプランも密かに持っていましたが、休んでいるうちにまた雨が強くなり、汗で濡れた身体も冷えてきたので、結局予定通り折立に下山することに決定です。
登りの登山者は相変わらず切れ目無く登って来ます。歩きながら暇にまかせて数えてみましたが、太郎平小屋から実に180人ほどとすれ違いました。今日は金曜日。きっと小屋も大繁盛でしょう。明日からの山旅も天候に恵まれるといいですね。
我々はもう十分に堪能してきたので、振り返ることもなく折立に向かって走るように降りていきました。
4日間の歩行距離合計 約52km。
午前5時、雲ノ平のテント場、撤収前に雨が降り出してしまいました。

ガスで遠望はききませんが、それはそれで雰囲気があります。





木道が終わると雲ノ平もお終いで、薬師沢への300mの下りに入ります。

ハシゴを登り下りして吊り橋を渡れば薬師沢小屋です。1週間前に大東新道で滑落死亡事故があったと注意喚起がされていました。

太郎平小屋へ向かって登り返します。






最後の急坂を登るころには一旦雨が上がりました。薬師沢も見収めです。

小雨と霧の太郎平小屋で昼食。汗で濡れた身体がどんどん冷えていきます。堪らずさっさと下山することにしました。

折立は晴れていました。ザックの中味を全部出してテントも広げます。数十分で大体乾いてしまいました。有峰湖を眺めたら、後は亀谷温泉で垢を落として仙台へ一直線です。タイミング良く高速から長岡の花火が見えたのでそれを横目で眺めつつ走り、仙台には午前0時を回ってから帰りつきました。

天気に翻弄されて予定の山中5泊を3泊に短縮した黒部源流周回の旅も終わりました。今回行けなかった水晶岳と高天原の温泉については後日あらためて訪れる機会を作ろうと思います。
(完)
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