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2014.8.1 真夏の南九州徘徊(7) 原城

最後に、島原の乱にゆかりの土地を回ることにしました。昔見た映画「魔界転生」で沢田研二の天草四郎が唱えた呪文「エロイムエッサイム・・・」はインパクトがありましたが、史実の島原の乱を改めて勉強してみると、とても悲惨な戦いでした。

土地柄、キリシタンが中心だったので宗教弾圧への抵抗だったと見られることもあるようですが、実態はきびしい年貢の取り立てに怒った農民層の一揆だったとのことで、総大将に祭り上げられた天草四郎はまだ15才だったそうです。一揆を束ねたい首謀者たちに、キリスト教徒たちの間でカリスマ性のあった天草四郎が利用された、というように理解できます。

天草からフェリーで島原半島へ渡り、一揆軍が一人残らず討ち取られたという原城跡を訪れました。幕府は乱の後に石垣を破壊して死体もまとめて埋めたとのことで、発掘すると人骨が大量に出てくるのだそうです。全滅した37000人の中には、1万人以上の婦女子や老人などの非戦闘員も含まれていたとのことでした。

供養塔とホネカミ地蔵に手を合わせて原城を後にしましたが、歴史の舞台となった古戦場は今も重苦しい雰囲気を漂わせていました。



フェリーで天草から島原へ。左が長崎県・島原、右が熊本県・天草。真ん中にある湯島で、両岸の反乱者が計画を密談したとのこと。
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談合島。
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台風は東シナ海上を近付いてきていますが、内海の有明海は波も風も大した事ありません。
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天草と島原からそれぞれ集結した反乱軍の終焉の地。
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思ったより広い城内。本丸跡まで車で入れます。大きな十字架が見えます。
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乱の終息後100年以上のちに置かれたホネカミ地蔵です。心ある僧が、長い年月野ざらしになっていた遺骨を拾い集めて供養したもの。一揆に参加した者達は一族郎党根絶やしになり、主のいなくなった土地に後から入植した人々は縁もゆかりもないので誰も顧みなかったのでしょう。
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城全体が巨大な墓所のように思えてきました。
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天草四郎の墓碑です。これは乱の直後に作られ後に移されたたものとの説明。
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天草四郎の像は目を閉じて両手を組んで祈っている様で、昭和48年の建立だそうです。
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幕府軍は九州一円の大名が派遣した12万人以上の兵力。乱の勃発から88日、3度目の総攻撃で最後まで篭城していた反乱者は全員殺害されたということです。
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破壊された石垣が380年の時を超えてそのままに残されています。
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比較的新しい時代の慰霊塔。横に真新しいお供えものがそっと置いてありました。
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20kmほど走って島鉄フェリーで熊本に向かいます。
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雲仙普賢岳が小さくなっていきました。
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熊本で車を返して新幹線で博多へ。暑かった旅の終わりに熱い長浜ラーメンを食べて締めということになりました。

(おしまい)
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    20:20 | Comment : 2 | Top
Comment
おつかれさまでした。
読んでいるだけで暑そうです。
ここ4日間で飯豊縦走した人達も暑さに参ったようです。
(一説によると梅花皮で30℃とか)

屋久島は一度行ってみたいと思いながら遠い存在です。
レポを参考にさせてもらって出かけようかなあ。
  [URL] [Edit]
2014.08.05 Tue 23:08  |  PIKANDA #-
>えむとらさん
こんばんは。飯豊・梅花皮小屋で30度ですか。とんでもない暑さですねー。なんだか今年は東北も暑いです。

屋久島は、大阪から直行便があるからなのか、関西の方が多かったです。アクセスも島内の移動もなかなか大変なところでした。
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