PIKANDA PART2
2009.11.22 立山 (雄山往復)

青が登り,赤が下り.
朝5時過ぎ,起床.隣のワンボックス車には昨日夕方に到着した,MさんとKさん.
Mさんとは今年春の八甲田以来の再会.この連休,立山に初滑りに行くというのでご一緒させて頂くことにしたのだった.

昨日は終日運休になってしまった高原バスも今日は始発から運行するという.
朝食をかき込んでから,8時10分の臨時便のケーブルに乗り込む.
美女平に着くと,周囲は雪景色.1時間バスに揺られて素晴らしい雪景色の室堂に着いた.

快晴の室堂ターミナル前で準備をする.みんなここから,それぞれが目指す斜面に散らばっていく.

国見岳にシュプールが付いているものの,室堂山のあたりはところどころ岩が出ていて,あまり雪が付いていない.それでもすでに中腹あたりには登っている人が見える.取りあえず雪の付いているところを探すと,やっぱり雄山の正面の谷がいい感じに見えてしまう.

9:55 2440m 室堂出発.一の越目指して歩いていく.天気が良くて気持ちがいい.ベテランのKさんとMさんにはあっという間に引き離される.無理して付いていくとバテてしまうのは明らかなので,マイペースで後から付いていく.

↑剱御前,別山,雷鳥沢方面.(クリックで大きくすると,あちこちの斜面にシュプールが見えます.)

10:30 2580m 祓堂付近はまだブッシュや岩が出ていて,滑りという感じではない.一の越から夏道を行くべきなのだろうけれど,雪が少ないかと思って自分が提案した選択ミスの直登ルートが採用されたけれど,これが裏目に出る.

↑室堂を振り返ると一の越目指して登る人々.

10:45 2670m 前2人はサクサクとシールで登って行くけれど,ちょっと固いところに乗り上げた自分は早々にアイゼンに履き替える.これがまた判断ミス.

11:45 2731m 固いところはほんのちょっとで,結局モモまで埋まるラッセルとなってしまう.1時間かけて標高差100mも稼げない.マッキンリーやキリマンジャロの山頂からも滑ったというレベルの違うKさんは,シールのまますでに社務所の直下まで行っている.Mさんはその100mくらい下でスキーを外してラッセルを始めた様子.自分は今更スキーを履き直す気にはなれず,ひたすらラッセルを続ける.

12:15 2763m モモラッセル中のMさんのトレースに入る.Kさんはすでに山頂に到着した様で姿が見えない.あと240mにどのくらい掛かるのだろう.天気はすでに下り坂.日が陰って風も強くなってきた.

13:01 2837m アイゼンを着けていないMさんはここから滑るとのことで,登行終了.Mさんを追い越してから,こちらも右手にトラバースして夏道へ逃げることにした.その途中で少し固い斜面を10mほど登り,氷化したハイマツ帯に突き当たる.仕方がないので背中のピッケルを抜いて,少し下り,斜面を少しずつ横に移動,なんて神経を使いながらトラバースしていく.

13:45 2888m 夏道までわずかに20mほどのところを30分も掛かってしまった.あとちょっとで斜度が緩むというところで,山頂で待っていたKさんが心配して下りてきてくれてようやく合流出来た.雄山神社の社務所まであと100m.
標高差200m程に3時間も費やしたラッセルと,そのあとの神経を使うトラバースで,精神的には完全に終了モード.ここから滑ることにしたけれど,達成感が違うから是非にと登頂を勧めるKさんにサポートして頂いて夏道を祠まで往復.

14:15 3003m 手前の社務所までならともかく,脇が切れ落ちたところがある祠までは独りだったらまず行こうとは思わないところなのだけれど,Kさんのおかげで思いがけず絶景を楽しませて頂けることになった.

↑祠の横から剱岳と日本海.

↑驚いたことに,黒部湖と後立山の向こうに遠く,八ヶ岳と南アルプス,その間に富士山!?デジカメでは今ひとつちゃんと撮れていないけれど,肉眼ではっきりと見えた.

14:50 2890m スキーデポ地点へ下る.まだ下から上がってくる人がいる.あとは室堂に向かって滑って帰るだけ.




15:30 室堂到着.ここではMさんを長いこと待たせてしまった.こんなに遅くなるつもりではなかったけれど,結局16時の最終バスになってしまった.
17:00 立山駅到着.
お疲れさまでした.KさんMさん,ちょっともたもたして足を引っ張ってしまいすみません.今回の反省点は,当たり前かも知れないけれど登りルート.雪崩の危険を考えても,この時期は一の越から尾根道を行くのが普通でした.いや,もっと雪が少ないかと思ったんです.それにしても空気が澄む冬ならではの絶景に出会えた立山,素晴らしかったですね.お世話になりました,ありがとうございました.
Mさんとは今年春の八甲田以来の再会.この連休,立山に初滑りに行くというのでご一緒させて頂くことにしたのだった.

昨日は終日運休になってしまった高原バスも今日は始発から運行するという.
朝食をかき込んでから,8時10分の臨時便のケーブルに乗り込む.
美女平に着くと,周囲は雪景色.1時間バスに揺られて素晴らしい雪景色の室堂に着いた.

快晴の室堂ターミナル前で準備をする.みんなここから,それぞれが目指す斜面に散らばっていく.

国見岳にシュプールが付いているものの,室堂山のあたりはところどころ岩が出ていて,あまり雪が付いていない.それでもすでに中腹あたりには登っている人が見える.取りあえず雪の付いているところを探すと,やっぱり雄山の正面の谷がいい感じに見えてしまう.

9:55 2440m 室堂出発.一の越目指して歩いていく.天気が良くて気持ちがいい.ベテランのKさんとMさんにはあっという間に引き離される.無理して付いていくとバテてしまうのは明らかなので,マイペースで後から付いていく.

↑剱御前,別山,雷鳥沢方面.(クリックで大きくすると,あちこちの斜面にシュプールが見えます.)

10:30 2580m 祓堂付近はまだブッシュや岩が出ていて,滑りという感じではない.一の越から夏道を行くべきなのだろうけれど,雪が少ないかと思って自分が提案した選択ミスの直登ルートが採用されたけれど,これが裏目に出る.

↑室堂を振り返ると一の越目指して登る人々.

10:45 2670m 前2人はサクサクとシールで登って行くけれど,ちょっと固いところに乗り上げた自分は早々にアイゼンに履き替える.これがまた判断ミス.

11:45 2731m 固いところはほんのちょっとで,結局モモまで埋まるラッセルとなってしまう.1時間かけて標高差100mも稼げない.マッキンリーやキリマンジャロの山頂からも滑ったというレベルの違うKさんは,シールのまますでに社務所の直下まで行っている.Mさんはその100mくらい下でスキーを外してラッセルを始めた様子.自分は今更スキーを履き直す気にはなれず,ひたすらラッセルを続ける.

12:15 2763m モモラッセル中のMさんのトレースに入る.Kさんはすでに山頂に到着した様で姿が見えない.あと240mにどのくらい掛かるのだろう.天気はすでに下り坂.日が陰って風も強くなってきた.

13:01 2837m アイゼンを着けていないMさんはここから滑るとのことで,登行終了.Mさんを追い越してから,こちらも右手にトラバースして夏道へ逃げることにした.その途中で少し固い斜面を10mほど登り,氷化したハイマツ帯に突き当たる.仕方がないので背中のピッケルを抜いて,少し下り,斜面を少しずつ横に移動,なんて神経を使いながらトラバースしていく.

13:45 2888m 夏道までわずかに20mほどのところを30分も掛かってしまった.あとちょっとで斜度が緩むというところで,山頂で待っていたKさんが心配して下りてきてくれてようやく合流出来た.雄山神社の社務所まであと100m.
標高差200m程に3時間も費やしたラッセルと,そのあとの神経を使うトラバースで,精神的には完全に終了モード.ここから滑ることにしたけれど,達成感が違うから是非にと登頂を勧めるKさんにサポートして頂いて夏道を祠まで往復.

14:15 3003m 手前の社務所までならともかく,脇が切れ落ちたところがある祠までは独りだったらまず行こうとは思わないところなのだけれど,Kさんのおかげで思いがけず絶景を楽しませて頂けることになった.

↑祠の横から剱岳と日本海.

↑驚いたことに,黒部湖と後立山の向こうに遠く,八ヶ岳と南アルプス,その間に富士山!?デジカメでは今ひとつちゃんと撮れていないけれど,肉眼ではっきりと見えた.

14:50 2890m スキーデポ地点へ下る.まだ下から上がってくる人がいる.あとは室堂に向かって滑って帰るだけ.




15:30 室堂到着.ここではMさんを長いこと待たせてしまった.こんなに遅くなるつもりではなかったけれど,結局16時の最終バスになってしまった.
17:00 立山駅到着.
お疲れさまでした.KさんMさん,ちょっともたもたして足を引っ張ってしまいすみません.今回の反省点は,当たり前かも知れないけれど登りルート.雪崩の危険を考えても,この時期は一の越から尾根道を行くのが普通でした.いや,もっと雪が少ないかと思ったんです.それにしても空気が澄む冬ならではの絶景に出会えた立山,素晴らしかったですね.お世話になりました,ありがとうございました.
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